18イグジストは、18ステラより高性能なのに何故売れないのか? 評価 耐久性 巻き心地

18ステラと18イグジスト、奇しくも2018年に発売となり釣り具業界を賑わせた、シマノ、ダイワ最高峰である2つのリール。

1992年の92ステラ誕生。そして2005年、ステラに対抗して生まれた05イグジストは、23年もの長きに渡りライバル関係にあります。
18ステラと18イグジスト、この2つのリールは性能面でどちらが優れているのか?。今回は、ステラとイグジストに付いて詳しく紹介したいと思います。

そして2019年、19ヴァンキッシュがこの関係に切り込みます。これからの時代はステラVSヴァンキッシュVSイグジストの時代に突入するのでしょうか?。

この記事は、あれこれ書いてたら長文になってしまったので、暇なときにでもご覧ください(笑)

 

ステラとイグジストってどんなリール?


シマノのステラとダイワのイグジストは、双方、フラッシングシップと呼ばれる両メーカーでは最高の性能を有するスピニングリールです。

フラッシングシップとは、そのメーカーの指標ともなる製品で、メーカーのコンセプトが色濃く反映されています。

 

ステラ


ステラは1992年に誕生した汎用スピニングリールの最上位モデル。シマノを代表するスピニングリールの顔とも言える存在。
少し釣りに詳しい人なら「ステラ」の名前を耳にした事があるでしょう。

ダイワのイグジストと違い、シマノは大型スピニングリールのフラッシングも「ステラSW」が務めています。それだけステラと言うブランドは人気や信頼性も高く、シマノもステラを重要視しているのが判りますね。

1992年に誕生した初代ステラが、画像の92ステラ。
シマノがステラのブランドを生み出したのは、1970年にシマノが釣り具業界に進出して20年経ってからでした。

今や、ステラと言えばシマノを代表するスピニングリールであり、2018年の時点で、ステラは生誕26年になる訳ですから、創業から半分以上の期間、シマノとステラは共に歩んできた事になります。
ステラはシマノのスピニングリールとして、非常に長い歴史がある訳ですね。

ステラの開発には、村田基さんの意向が色濃く反映されていると言われています。村田さんはBS釣りビジョンに出演すると、必ずと言って良いほどステラ-ステラSWを使用していますね。
村田さんは柔な釣りを好まない方なので、やはりコアソリッドシリーズの、フラッシングシップであるステラに愛着があるんでしょう。

 

イグジスト


イグジストの誕生は2005年。画像の05イグジストが初代イグジストです。
先に登場したステラは登場から13年が経過、05イグジストの前年に発売された、04ステラも大人気で、ステラは既に盤石のブランドを築き上げ、汎用スピニングリールのフラッシングシップとして絶大な人気を得ていました。

そこでシマノのステラに対抗するべく、ダイワのフラッシングシップとして、2005年に誕生したのが「イグジスト」だったのです。

イグジストの基本理念は当時から変わらず、とにかく軽さを追求したリールであること。
当時としては極限までボディの薄肉化を行い、コンパクトなボディを採用して、徹底的な軽量化を実現した。

しかし、ただ軽量というリールを作っただけでは、全くステラに太刀打ち出来ず、逆に強度や耐久性の面が心配され、ステラより劣るリールといった評価しか得られなかったのです。
確かに当時は、今現在ほどリールの軽さは重要視されていなかったし、軽量リールに対する拒否反応みたいな物もあったのだろう。今現在でも軽量リールが当時すると、耐久性の話題は付いて回るので、20年以上も昔なら尚更だったのである。

販売価格もステラより安かったので、それもイグジストが下に見られる要因だったのかもしれませんね。

 

 

ステラとイグジストのコンセプト

18ステラ


「成熟は結実する」れはコンセプトと言うよりキャッチフレーズですかね。ステラのコンセプトは、やはり「永遠に変わらない巻き心地」でしょう。

18ステラは既にリールとして頂点に立つ存在として、その性能は他を寄せ付けないまでに進化しました。
18ステラの巻き心地は最高の一言。とにかく一切ノイズの無い、ヌルヌルしたシルキーな巻き心地が長期間維持されます。ギア強度はシマノ比で14ステラの2倍の強度になりました。

14ステラとの違いが少ないとの声も有りますが、実際のところ分かりにくいだけで、確実に全体的に性能は向上しいます。
更に軽くて滑らかな巻き心地になり、防水性は格段に向上しています。忘れがちなのがスプールがロングストロークになり、飛距離が向上している点です。

18ステラは頂点を極めるリールとして、性能に磨きをかけてきた感じですね。大きな変更が必要ないほど、ステラは完成されたリールと言えるでしょう。

 

18イグジスト


18イグジストのコンセプトは、2018年にダイワが新た打ち出した「LTコンセプト」です。
18イグジストは、LTコンセプトのフラッシングシップとして、以降登場するダイワのリールを先導する指標となるリールとなった訳ですね。

小型スピニングリールでは初となる、全モデルにモノコックボディを採用し、軽量化を図りつつも高い剛性を確保しました。
18イグジストは防水機能も優れていて、完全に水没させても浸水しないほど、高い防水機能を有しています。

LTコンセプトってなに?

LTコンセプトのLTとは、軽量を意味する「Light」と、耐久性の高さを意味する「Tough」から頭文字を取った言葉です。軽くて耐久性の高いリールを作ると言う、ダイワの新たなリール作りの指標となるニューコンセプトですね。

 

 

18ステラと18イグジストの基本性能

18ステラ


【14ステラから向上した主な点】

X-プロテクト

水圧がかかっても水の侵入を許さない、ラビリンス構造をローラークラッチ部に採用。なんとラインローラーの耐久性は5倍にアップしました‼︎。

マイクロモジュールギア2/ハガネギア

マイクロモジュールギアⅡによりギアノイズは約1/3まで低下。究極なまでに滑らかなフィーリングと、ギアの音鳴りも低下しました。
18ステラのハガネギアは、14ステラのギアと比較して2倍の強度

サイレントドライブ
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。
改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐にわたります。新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しました。

ロングストロークスプール

約4%、飛距離がアップ。

 

18イグジスト


【15イグジストから向上した主な点】

モノコックボディ

スピニングリールの歴史のなかでは、ハウジングはボディとボディカバーの二つのパーツを組み合わせるのが当たり前だった。

しかし2016年に登場した「モノコックボディ」がこの常識を打ち破った。モノコック構造とはボディ自体がフレームとしての剛性を持ち、ねじれやたわみに強く、省スペースを実現させる構造。極限状況下での耐久力や空間効率を求められるロケットやF1マシンなどに採用されている。

小さなボディに150以上ものパーツを組み込むスピニングリールでも、その効果は絶大だ。ビスを固定するためのスペースが不要となることで、ボディ寸法に対するドライブギヤのサイズを極限まで拡大。

実にボディの約85%もの面積を占める大口径のドライブギヤを収納できるようになった。言い換えれば、従来通りのサイズのボディならば巨大なギヤを格納でき、ギヤサイズが従来通りならば非常にコンパクトなボディを実現できるということ。

18EXISTではこの特性を活かし徹底した軽量化にも成功した。「LIGHT&TOUGH」。モノコックボディを手に入れた18EXISTにとって、この言葉の意味に矛盾はない。
ダイワHPより。

タフデジギア
18EXISTに搭載されたドライブギヤは、従来のデジギヤⅡをさらに進化させた、大口径の「タフデジギヤ」を採用。モノコックボディ一杯に大口径化したドライブギアを詰め込みました。

以下ダイワHPより。
それは、不意の力が掛かることによって引き起こされる噛み合わせへの影響まで緻密に計算に入れた最新の設計思想。そしてその設計思想を支えるのが、「冷間鍛造+マシンカット」という独自の加工技術。冷間鍛造で高強度に仕上げた素材に、超精密なマシンカットをほどこすことで理想のギヤを実現。

限りなくノイズレスな回転を実現し、釣り人の繊細な指先の感覚に正確に応える。ギヤ素材には、高い引っ張り強度と耐久性を備えた「超々ジュラルミン」を採用。

これら3つの要素を合わせることで、わずかな誤差も見逃さない精度と耐久性を兼ね備えたタフデジギヤを完成させ、数段上の回転性能と回転耐久性を手に入れた。タフデジギヤはリールの感度を進化させ、釣りそのものも進化させる。

 

 

本題。18ステラと18イグジストはどちらが優れてるのか?

以下のポイントを踏まえて18ステラと18イグジストを比較してみましょう。

・自重
・巻き心地
・耐久性

自重

18ステラ C3000MH

●最大ドラグ力(kg):9.0
●自重(g):210
●スプール寸法(径mm/ストロークmm):47/17
●ナイロン糸巻量(号-m):8-130
●フロロ糸巻量(号-m):8-110
●PE糸巻量(号-m):1-190
●ベアリング数 S A-RB/ローラー:12/1

18イグジストLT 3000S-C

自重(g):185
最大ドラグ力(kg):10
標準巻糸量 ナイロン(lb-m):6-150
標準巻糸量 PE(号-m):0.8-200
ベアリング ボール/ローラー:12/1

ラインスペックの近い製品で比較しています。

双方金属ボディですが、モノコックボディとカーボンローターを備える18イグジストの方が25g軽いです。
最大ドラグ力もステラを1kg上回っています。

 

巻き心地

イグジストはカーボン製の軽量なエアローターにより、抵抗無く軽くスルスル巻ける。
ステラはローターに程よい慣性があるので、滑らかな巻き出しとフィーリングが心地よいです。
シマノのギア精度は非常に高く、ギア精度でダイワはシマノ敵わないと、ダイワさんのスタッフも認めていました。

ノイズの少ない巻き心地では、ステラが一歩リードしています。巻きの軽さならイグジストの圧勝です。

 

耐久性

・ボディ
ボディの耐久性は図りかねますが、双方金属ボディですから、実釣面では互角と言って良いでしょう。
侍従の差から見て、ボディの軽さでは、18イグジストの方が軽いはずです。

・ギア
ドライブギアは、18イグジストがタフデジギア、18ステラが、14ステラより2倍の強度を持つハガネギアを採用。双方とも、旧モデルより大口径のドライブギアになっています。

ギアとしては、タフデジギアの方が、ハガネギアより強度が高いとの評価を受けています。

筆者の18ステラの4000番は、ライトショアジギングとライトジギングに使用したら、6ヶ月くらいでコリ感が出ました。まぁ、ライトジギングでは50も70も魚を釣りましたし、これは汎用スピニングの耐久性だと仕方ないでしょうか。

・ローター
ローターの剛性は金属ローターであるステラが上ですね。メタルジグもガンガンしゃくれます。
軽さでは、やはりイグジストのエアローターが軽いでしょう。

・ラインローラー
ラインローラーの耐久性は、マグシールド搭載のイグジストが圧勝。
シマノは14ステラから、ラインローラーの耐久性が問題になっています。18ステラで少し改善されましだけど、異音や塩ガミは無くなっていません。

・ドラグ
最大ドラグ力では、イグジストがステラを1kg上回っています。
ステラは、ライトショアジギングやヒラスズキ向きのC5000番のみ、カーボンクロスワッシャーで、他のモデルよりドラグを強化してあります。

滑らかなドラグの持続性能では、ステラのドラグは評価が高いです。ドラグを多用する釣りには、ステラが向いていますね。
フッキング力ではATDのイグジストの評価は高いようです。

 

・防水機能なら18イグジストが圧勝!

ステラとイグジストの最大の違いは防水機能。
シマノは、汎用スピニングリールでは、未だに完全な防水を達成していません。

その点、ダイワはマグシールドとモノコックボディの相乗効果により、水中でハンドルを回しても大丈夫なほどの完全防水を実現しました。

〈結果〉
総合的な耐久性の面では、18イグジストが18ステラを上回っています。

 

改善点

18イグジストの改善点と不満点
イグジストは値段を高く設定し過ぎなのと、以降に発売された、LTモデルのリールとデザインが被っているのが不満です。

イグジストがステラほど売れない理由の一つ、価格差が1万円近くあります。
イグジストかステラ、どちらかを購入しようと検討している人からしたら、元々高価なリールなのに、イグジストの方がステラより更に1万円高いと、じゃあステラにしておこうと考える人もいるはず。

イグジストをステラくらい売りたいなら、やはり実売価格を同じにしないと対抗出来ません。どんなに良いリールも、まずは購入してもらい、その良さをユーザーに発信してもらわないと沢山は売れません。
ダイワのリールはマグシールドBBなど、独自の部品に製造コストを掛け過ぎだと思います。

あと、イグジスト以降に登場したレグザやセルテートはイグジストに似せ過ぎですね。
レグザはスプール、セルテートはボディがイグジストにそっくり。
その点、シマノは18ステラと19ヴァンキッシュのデザインは一新してますから。デザインで選ぶ人も多いので重要なポイントでしょう。
19セルテートに18イグジストのスプールを付ければ、見た目はほぼイグジストですからね。

18ステラの改善点と不満点
ギアとラインローラーの耐久性を向上させて欲しいです。ギア強度が2倍と言う割には、意外とコリ感が早く出ましたからね。
あと、不良では無いんだけど、シュルシュル鳴る音が大きい個体が多いです。まあ、音はリールの性能に関係ないのでしょうけどね。

 

筆者的に評価が高いのは?

基本的な性能で言えば、防水耐久性に優れ、更に軽さも追求した「18イグジスト」の方が総合評価は高いですね。
18イグジストは、汎用スピニングでは完成形とも言えるほど、素晴らしい製品に仕上がりました。

ただし、18イグジストが凄いのはわかるけど、やっぱりステラのシルキーな巻き心地に魅せられて、ステラを購入してる人が多いんじゃないかな?。筆者もそうですし(笑)。

販売数も18ステラが18イグジストを上回っていますね。これは長い年月をかけて信頼を得ている、ステラのブランド力が非常に大きいでしょう。

ステラには人を魅了する不思議な力が有りますが、イグジストは登場から日が浅いし、12-15イグジストから、18イグジストへの構造の変化が大きく、ステラほどの強力なブランド力がまだない感じ。

18イグジストは非常に完成度が高いリールなので、18イグジストをベースに、変に構造を変更したりしなければ、今後、イグジストのブランド力は高まっていくんじゃないかと思います。

搭載技術や構造変化が大きいのは、思い切った革新を得意とする、ダイワのフラッグシップならではの足枷なのかもしれません。
ダイワのリールは、構造や設計の面で早く落ち着いて欲しい感がありますけど、落ち着いちゃうと新製品の楽しみが減るし、この辺は各メーカーさんの悩みどころでしょう。

 

迷ったら双方の適性を理解して選ぶのもあり

ステラとイグジストは目指す場所が違うので、双方の特性を理解して選ぶと良いでしょう。

アジング、メバリング、トラウトなど、ライトなルアーフィッシングは、軽いイグジストの方が適しています。軽い方がアタリも感じ取りやすいですよ。

ステラは少し重みのあるルアーや巻物系の使用に適しています。ライトショアジギングなら断然ステラでしょう。C5000にはラウンドノブが標準搭載で、非常にお買い得です。
エギングやライトショアジギングの、ルアーをしゃくり上げる動作には、自重のあるステラの方が向いてますね。

とはいえ、何方もフラッグシップのリールですから、細かい事を気にせずに、好きな釣りに使用してもらって結構かとは思います。

 

19ヴァンキッシュがステラとイグジストの関係に切り込む!?


19ヴァンキッシュと言えばクイックレスポンスシリーズのフラッシングシップ。
19ヴァンキッシュの性能は凄まじく、軽さ巻きの滑らかさ、耐久性を極限まで向上させました。18ステラとの差が格段に縮まり、こんなリールが存在しても良いのか?、そう思えるほど素晴らしいリールになっています。

18ステラの基本構造を引き継ぎつつも、専用の金属とカーボンの複合ボディを採用。ローター、ハンドルもカーボンを採用。スプールも極限まで薄くし大幅な軽量化を実現しました。
まさにシマノ版のイグジストと言えるリールですね。

5万円を切る価格ながらも、ある意味ステラを上回る性能を有するリールと言える、19ヴァンキッシュは、ステラとイグジストの間に割って入るリールになりそうです。

ちなみに、ヴァンキッシュが安いのはステラと内部の設計や部品が共通だからで、安いから性能やランクが劣ると言う考え方は当てはまりません。
ステラとヴァンキッシュは、コンセプトの違うだけで、双方、シマノ-スピニングリールのフラッグシップモデルです。
それに、ステラやイグジストの販売価格には、開発費の回収費用が多目に上乗せされていますからね。

19ヴァンキッシュが、コスパと性能のバランスが最強なのは間違い無いですよ。
評価次第では、19ヴァンキッシュは18ステラや18イグジストを凌ぐリールになるかもしれません。

19ヴァンキッシュの詳しい情報はコチラの記事をご覧下さい。

 

〈最後に〉
結局のところ、フラッグシップのリールが売れるかどうかは、そのリールを使ってみたいと思わせるブランド力に関わってくるのではないでしょうか?。

いくら性能が良いと言われても、普通の考えでは6万もするスピニングリールには手が出ません。今は3万円の中級リールも高性能化が進んでますからね。

フラッグシップのリールを買って貰えるかは、どれだけ購入者の所有欲を満たせるかが重要で、それには確固たるブランド力が非常に重要だと思います。

せっかく高いお金出して買うんだし、「おー、あのリールか!」って言うような、誰でも知ってるリールが欲しいですよね。

とはいえ、ステラとイグジスト、どちらのリールも間違いなく使用者を満足させてくれるはずですよ。

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