オーバーフロー水槽自作・ガラス水槽の穴空け方法と注意点 必要な道具 コアドリル

オーバーフロー水槽が欲しいけど、普通の水槽より3倍近い価格で手が出せない人も多いです。
でも大丈夫!ガラス水槽でも自分で穴を開けて、オーバーフロー水槽に改造する事が出来ますよ!

今回はオーバーフロー水槽を自作したい人の為に、ガラス水槽の穴空け方法、必要な道具を紹介します。

 

オーバーフロー水槽とは?

オーバーフロー水槽
オーバーフロー水槽とは、オーバーフロー式と呼ばれる濾過方式用に作られた水槽のことで、水槽自体に水を排水するパイプが付いているのが特徴です。
オーバーフロー水槽では、濾過層からポンプで汲み上げられた水が水槽の縁より低い位置にに設置されたパイプの穴空から溢れて濾過層に入り、またポンプで水槽に戻る形で水が循環します。

水槽自体に濾過層を設置しないオーバーフロー式では、広い濾過層を設ける事ができるため、総水量と濾過能力を大幅に増やすことができ、水を汚しやすい大型魚やデリケートな海水魚、サンゴなどの生態を状態良く飼育できます。

 

オーバーフロー水槽のメリット

●広い濾過スペースを確保できる
オーバーフロー水槽は、非常に広い濾過層を設置することができるのが最大のメリット。
少なくとも濾過層の容量は市販の上部式フィルターと比較して3倍以上の容量が得られる。

キャビネットに納めることに拘らないなら、水槽サイズより大きな濾過層を設置したり、少し離れた他の場所に濾過層を設置する事もできます。

●濾過層に機材を収納できる
オーバーフロー水槽なら濾過層にヒーターやプロテインスキマーと言った飼育機材を収納できる。
水槽内には配管しか無く水槽上部のスペースも開くので、スッキリとした見た目になり掃除などのメンテナンスも楽になります。

注意点として、ポンプが故障するとヒーターが水槽に入っていないぶん水槽の温度が下ってしまう。

 

オーバーフロー水槽のデメリット

●設備重量が重くなる
広い濾過層を設けることが出来るのがオーバーフロー水槽のメリットですが、デメリットとして大きな濾過層ぶんのだけ重量が増えてしまいます。

ちなみ、アパートに設置出来るオーバーフロー水槽の上限サイズは「90×45×45cm水槽」くらいになります。

●必要なヒーターの容量が大きくなる
総水量が増えるので必要なヒーターの容量も増えてしまう。
オーバーフロー水槽に自作する前のヒーターのままで使用して、ヒーターが容量不足にならないように注意しよう。

●水槽内が少し狭くなる
フロー管の設置スペースだけ水槽内のスペースが狭くなってしまいます。

●パワーの強い魚に破壊される可能性がある
大型ナマズやピラルクなど、パワーのある大型魚が激突するとフロー管や水槽との接合部が破損することもある。
対策として、丈夫なコーナーカバーでフロー管をガードする。

 

ガラス水槽の穴空けに必要な道具

ダイヤモンドコアドリル

水槽穴空け コアドリル 自作オーバーフロー
ガラス水槽に穴を開けるには、ダイヤモンドコアドリルと呼ばれるガラスを削りながら掘り進める専用のドリルビットが必要。

ダイヤモンドコアドリルには必ず直径を表す数字が記載されているので、取り付けるパイプサイズに合わせて購入しよう。

細いパイプを使用してしまうと、「ズズズーッ」っと水を巻き込んで音が出たり、水槽の水位が上がりすぎたりします。

特に流量の大きなポンプを使用する海水水槽では、太めのパイプを選んでも構いません。パイプが太いデメリットは水槽内で目立つくらいです。

 

【水槽サイズと配管サイズの目安】
45cm水槽:20A(20mm)
60cm水槽:30A(30mm)
90cm水槽:40A(40mm)
120cm水槽:40〜60A(40〜60mm)

多重管の場合は1番内側の「排水管」のサイズを基準にします。
オーバーフロー水槽に必要な配管サイズは、水槽の水量や飼育生体によってポンプの流量も変わってくるため、一般的なオーバーフロー水槽の参考値としてお考え下さい。

120cm水槽はレギュラーサイズの120×45×45cmなのか、120×60×60cmで変わってきます。

おすすめ!ダイヤモンドコアドリル 15点セット

楽天 ダイヤモンドコアドリル 15点セット 6/8/10/12/14/16/18/20,/22/25/28/30/35/40/50mm 【ガラス セラミック タイル 掘削 ダイヤモンドビット 穴あけ加工 大理石 レンガ 研削加工】


ガラスの穴空けは安いダイヤモンドコアドリルで全然大丈夫!筆者の使ったビットも何本かセットで600円くらいでした。

 

ガイドプレート

ダイヤモンドコアドリルは穴が空き始めるまでドリルビットがブレやすく、ガラスの表面を傷付けてしまいやすい。
そこでガラスに穴を開ける場合は、コアドリルがブレないようにガイドとなる専用ガイドプレートや、両面テープで角材を貼るなど工夫する必要があります。

 

電動ドライバー


インパクトドライバーではなく、普通の電動ドライバーを使用しましょう。
パワーはそれほど必要としないので、基本的に安い製品で構いません。

安物は先端に付属のビットしか取り付けできない製品もあるので注意。必ず市販のビットが取り付け可能と記載されている製品を購入しましょう。

楽天 充電式ドライバドリル JCD28送料無料 電動ドライバー ネジ締め 穴あけ 市販のドライバービットも使用可能 アイリスオーヤマ

 

オーバーフロー水槽用の配管

オーバーフロー 三重管
オーバーフロー水槽用の配管と一口に言っても、種類や取り付け方法は様々あります。

【フロー管の種類】
オーバーフローの配管にはシンプルな1本の配管だけのタイプと、底面付近のゴミも吸い上げられる2重管、給水パイプを中心に内蔵した3重管があります。

●1本管
排水パイプ1本だけの、市販の塩ビ配管パーツで最も簡単に安く作れるタイプ。
底面付近のゴミは一切吸い取れないのが難点。
このタイプは小型水槽や、台に水槽を複数設置する「水槽マンション」で利用される事が多い。
沢山の水槽が並ぶ熱帯魚ショップの水槽設備ではお馴染みだ。

注意点として、ゴミが配管に詰まる可能性が高いため、植木鉢の底に敷く黒い網を丸めて刺して、ゴミの侵入を防ぐ必要があります。

●2重管
二重管タイプのオーバーフローパイプは、底面付近にあるゴミも多少吸い上げられるし、大きなゴミの侵入も防げる。
二重管は大抵配管が2重となるが、排水管1本に給水管1本と言う組み合わせもある。

●3重管
3重管は排水管の真ん中に給水パイプが入っているため、給水管を水槽の外側に配管する必要がなく、水槽周りがとてもスッキリする。
専用の台座やピストルと呼ばれる給排水を同時に可能にするパーツが必要になるため、価格が高価になるのがネックですね。

【水槽との接続部品の種類】
●台座タイプ

水槽にフロー管を差し込む台座を接着して使用するタイプ。
オーバーフローの台座は1〜3重管まで全てのタイプが販売されている。

●バルブソケット

バルブソケットとは、雄ネジと雌ネジで水槽の上下から挟んで捩じ込むタイプの継手。
専用の黒いパッキンを挟んで締めて固定するか、シリコンで隙間を埋めて接着する。

薄いガラスでは締めすぎると割れてしまうので、シリコンで防水・接着をした方が良いでしょう。

2重にパイプを設置できるオーバーフロー水槽用のバルブソケットもあるが、パイプを1本挿すだけで良いなら、市販の塩ビ管用のバルブソケットがそのまま使えるので安く仕上げられる。


バルブソケットを使うと見た目はチープになりますが、材料費が安く上がるメリットがある。
沢山水槽を並べる水槽マンションを作る場合にはバルブソケットを利用する場合が多い。

 

補強用のアクリル板


穴を開けた部分は耐久性が低下し、パイプに物や魚がぶつかったりすると割れやすくなってしまう。
特に接続パーツにバブルソケットを使用するなら必要になります。

そこで5〜10mmほどあるアクリル板を水槽に接着して穴空け部分の強度を上げる必要があります。

絶対に必要という訳ではないですけど、大型魚を飼育するなら有った方が安心ですよ。

台座タイプのジョイントを接着するなら不要です。

 

接着剤


台座やパイプの接着にはシリコン製の接着剤を使用します。用途に水槽が含まれている製品ならより安心です。
市販のバスコークやシリコンシーラントなどで構いません。

楽天 セメダイン防水シール バスコークN透明 50ml 関東当日便

 

ガラス水槽に穴を開ける前の準備

●練習しよう
まずはガラス蓋などで練習しましょう。本番で失敗したら大変です。(穴空け方法は下記で解説)

●水槽の穴空け位置をマーキング
水槽台に水槽を乗せて、水槽台の穴を目印になる水槽に穴空け位置をマジックでマーキングします。
フロー管の台座や接続するパイプを使うと綺麗に丸が書けます。

 

ガラス水槽の穴空け方法


必ずコアドリルがブレないようにガイドとなる物を設置しましょう。
コアドリルによっては製品にガイドリングが付属している製品もあります。

無い場合は、身近にある木材やタイルなどを、剥がせる両面テープで動かないように固定します。
ドリルビットが回転するスペースは数ミリ開けてくださいね。

穴空け中に引っかかる事もあるので、コアドリルはガチガチに閉め過ぎないように注意してドライバーに取り付けます。
水槽の穴を開ける面は必ず水平な場所に置いて作業しましょう。

最初は溝ができるまでコアドリルがブレますが、穴が空き始めたら垂直を維持して軽く押さえれば大丈夫です。

 

ガラス水槽に穴を空ける際の注意点


穴を開けるに際には摩擦熱が発生するので、少量の水を掛けながら作業します。
摩擦熱に配慮して、一度に5〜6秒くらいの時間押し付けます。
ガラスとコアドリルの摩擦により発生する摩擦熱は多いので、一度に長時間作業しないように注意して下さい。


ガラスの穴空けは、ドリルで穴を開けると言う感覚よりは、少しずつ削って掘っていく感じ、力の入れすぎと焦りは禁物です。

水をかけて掘りカスを溝から出すようにするとスムーズに穴が開いていきます。

時々横からガラスの断面を見て、穴が斜めになっていたら力の入れ具合で修正して下さい。

 

●ガラスに穴を開ける場合は、反対側からも穴を開ける

自作オーバーフロー水槽 ガラスの穴空け
ガラス水槽 穴空け
7割くらいまで穴が開いたら、今度は反対側の同じ位置から穴を開けていきます。
これはガラス表面の剥離を防ぐためで、片側からだけ穴を開けてしまうと、ガラスが抜け落ちる際に、抜け落ちる側のガラス面が剥離してしまうことがあります。

反対側からの作業は、より力の加減に注意を払って作業して下さい。最後の正念場です。

中央で穴が結合すればガラスがスポッと抜け落ちます。これでガラス水槽の穴空けは完了です。

ガラス水槽 穴空け
初心者でも厚さ1cmのガラス水槽に穴空けが出来ました!
所要時間は休み休み慎重にやって30分くらい。比較的簡単でしたね。

 

●フロー管の台座を設置

穴が開いたら、オーバーフロー管を接続する台座を設置しましょう。

台座タイプは満遍なく接着剤を塗って穴に合わせて押し付けます。
後で排水パイプが挿さらないと大変なので、下からパイプを挿して水槽に開けた穴とズレていないか確認して下さい。
しっかり密着するように、上に水を入れたペットボトルを乗せておくと良いですね。

バブルソケットを使用する場合は、ネジ山と水槽の接触部分全体にシリコンを塗って取り付けます。

 

《オーバーフロー水槽が完成!》

専用のオーバーフローキットを使用したため、自作のオーバーフロー水槽とは思えないほど、綺麗に仕上がっていますね。

自作オーバーフロー水槽を作った感想は、とにかく簡単でびっくりしました。
こんな簡単に作れるなら、市販のオーバーフロー水槽なんて買えません。

まぁ、市販のオーバーフロー水槽は需要と作成する手間の関係で、かなり割高になっているから仕方ないんですけどね。

 

【自作オーバーフロー水槽作成での出費】
ダイヤモンドコアドリル(セット):1600円
フロー管セット:13000円
バスコーク:500円
電動ドライバー:5000円
その他:水槽代

専用のフロー管を利用したのでコストが高くなりましたが、電動ドライバーとコアドリルは1度購入すれば色々と使えますから、このへんは多少出費が出ても気にならないかと思います。

自作オーバーフロー水槽作成の参考になれば幸いです。
ガラス水槽の穴空け、配管は自己責任でお願いします。

アクリル3重管セット 13A×40A×65A 360H用 透明 ストレートピストル アクリル水槽用 沖縄別途送料 関東当日便

アクリル3重管セット 13A×40A×65A 450H用 透明 エルボピストル アクリル水槽用 沖縄別途送料 関東当日便