熱帯魚飼育入門|水槽台の選び方・水槽台8種類の特徴とメリット・デメリットを解説|安全性 耐久性

水槽を置く台となる「水槽台」にも沢山の種類があり、一般的に多く流通しているインテリア性の高いキャビネットや、リーズナブルなアングル台の他にも、他にも木製台やメタルラック、ビールのケースなんて物も存在します。

今回は色々な種類がある水槽台の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

 

水槽台とは?

出展https://blogs.yahoo.co.jp/arotodato/8258524.html

水槽台とは、文字通り水槽を置く・設置する台のことで、水槽台に水槽を設置することにより、インテリア性や鑑賞のしやすさ、メンテナンス性を高める効果があります。

魚によっては水槽を床に直接置くと、足音や振動、人影で怯えやすくなるため、水槽台に設置した方が魚のストレス軽減にも繋がるようです。

水槽台の高さは30〜80cmくらいと種類がありますが、椅子に座った状態で鑑賞しやすい水槽台の高さは70cm前後となります。
床に座って鑑賞する事が多いなら、50cm前後のロータイプの水槽台もおすすめです。

ショップオリジナルのアングル台や木製台などは、好みの高さにオーダーが可能な商品もありますね。

【水槽台を使用するメリット】
●インテリア性・鑑賞面が向上する
●濾過器や飼育用品が収納できる(できない場合もあり)
●使用に高低差が必要な外部式フィルターが使える
●魚が怯えにくくなる

【水槽台を使用するデメリット】
●出費が増える
●地震で転倒する可能性がある
●専用以外の台は注意が必要

 

水槽台の種類

キャビネット

水槽台
キャビネットタイプの水槽台はインテリア性に優れており、飼育用品や機材をスッキリと収納できる。
キャビネットの価格は材料の種類や構造、塗装によりキャビネットの価格はピンキリで、60cm水槽用のキャビネットでも数千円で購入できる物から、中には10万円以上する高級なキャビネットまである。

【キャビネットの特徴】
インテリア性:★★★★★
安全性:★★★★☆
耐久性:★★★★☆
耐水性:★★☆☆☆
価格:★★★☆☆

キャビネットには集積材を使用した物と、木そのものを加工した製品がある。高級キャビネットには金属のフレームを内蔵したタイプもある。

塗装もシールを貼ったようなタイプからピアノの様な高級な塗装まで様々。

オーバーフロー水槽をキャビネットで使用する場合は、キャビネットの天板にオーバーフロー用の穴がない製品もあるので注意が必要。

安いキャビネットの難点として、集積材で作られているため水濡れすると膨張して元に戻らなくなってしまうのと、材質が薄い製品が多く地震で揺れやすくガタも出やすい。

【キャビネットのメリット】
●インテリア性が高い。
●機材をスッキリ収納できる。
●機材の消音効果も期待できる

【キャビネットのデメリット】
●価格が高い物もある
●水濡れに弱い(濡れると腐食しやすい)
●湿気がこもりやすい
●地震によりガタがきやすい

 

アングル台

水槽台 アングル台
アングル台はスチールなどの鉄骨を組み合わせて作られた水槽台。
リーズナブルな価格と高い強度が特徴で、他の水槽台と比較して軽いのも特徴。
ショップや水槽台専門メーカーに頼めば好きなサイズの注文ができるため、120cm以上ある大型水槽の水槽台に多く使用されている。

【アングル台の特徴】
インテリア性:★★☆☆☆
安全性:★★★★★
耐久性:★★★★★(組み立て式は★3)
耐水性:★★★★☆
価格:★★★☆☆

アングル台には市販品に多い組み立て式と、接合部を溶接して作られたタイプがある。
溶接されているものは120cm以上の大型水槽での使用率が高く、非常に頑丈で大地震で水槽が大破してもアングルだけは破損しない。

鉄製と言ってもキャビネットや木製に比べると遥かに軽いので、90cm水槽用の組み立てタイプなら女性でも一人で組み立てができる。

アングル台は金属を使用しているため海水には弱く、塗装が薄かったり、塗装に傷が付いていると錆びてしまう可能性があります。

【アングル台のメリット】
●耐久性が高い
●価格が安い
●好きなサイズを注文できる

【アングル台のデメリット】
●見た目が安っぽい
●錆びやすい

 

木製の水槽台

木製 水槽台
木材で作られた水槽台。
アングル台にはない木の味わいがあり、木製の水槽台を好んで使用するアクアリストも多い。

木製の水槽台は知識と道具があれば自作もできるし、ショップで注文する場合でも寸法の変更もできる。
錆びないため海水での使用に強いのが特徴で、海水魚やサンゴの飼育にも人気。

【木製台の特徴】
インテリア性:★★★☆☆
安全性:★★★☆☆(構造による)
耐久性:★★★☆☆
耐水性:★★★★☆
価格:★★★☆☆

既製品はやや割高であるが、ショップオリジナルやヤフオクで大工が作成した木製水槽台が安く販売されている。

安い木製台は2×4材(ツーバイフォー)によって作られた物が多いが、作りによって強度に大きな差が生じてしまうので、出来るだけ評価の高い物を見極める必要がある。

耐水性はアングル台に劣るが、パーツが太いので安いキャビネットよりは水に強い。
塗装次第ではアングル台なみに長持ちするし、海水でも錆びない強みがある。

既製品ではマーフィード、ショップオリジナルではcharmやアクアショップハナバタなどが木製の水槽台を作成販売している。

【木製台のメリット】
●注文すれば好きなサイズの台が作れる
●木の味わいがある

【木製台のデメリット】
●耐久性は構造次第
●特別安くはない
●無塗装だと汚れやすい
●やや水に弱い
●少し重い

 

メタルラック

メタルラック 水槽台
ホームセンターや量販店で販売されているメタルラックを利用した水槽台。
非常に安価な価格で複数の水槽が設置できるコスパ重視の水槽台。
安全性を犠牲にする代わりに非常に安く手に入る。

【メタルラックの特徴】
インテリア性:★★☆☆☆
安全性:★☆☆☆☆
耐久性:★★☆☆☆
耐水性★★★★☆
価格:★★★★★

メタルラックを使用するなら、必ず棚板とぴったりか、一回り大きいのサイズに切ったコンパネを敷くこと。
メタルラックの丈夫な部分は周囲のフレームなので、アミの部品で水槽の重さを支えないように注意する。
アミだけだと水槽が歪んで割れる可能性が高くなる。

メタルラックにも複数のメーカーがあり、本当に頑丈な製品から、コスト重視の非常に軟弱な物まであるので良く注意して選びたい。

構造上、4本の足に荷重が集中するので、床が凹まないように注意しよう。設置場所や各足の下にコンパネを敷いて対処する。

60〜90cmの水槽を設置している人も居るが、基本的に45cm以上の水槽台として利用するのは好ましくない。

【メタルラックのメリット】
●安く手に入る

【メタルラックのデメリット】
●安全性が低い
●製品によって耐久性が異なる
●錆びやすい

 

コンクリートブロック

水槽台 コンクリートブロック
コンクリートブロックとコンパネを組み合わせて作成した水槽台。
水槽を床から少しだけ底上げしたい場合に活用でき、高低差が必要な外部式フィルターも使用できるようになる。

【コンクリートブロックの特徴】
インテリア性:★☆☆☆☆
安全性:★★☆☆☆
耐久性:★★★★★
耐水性:★★★☆☆
価格:★★★★★

デメリットとして床が歪むとブロック同士がが繋がっていないため、水槽に歪みが生じる可能性がある。
水槽下に敷くコンパネは2枚重ねや20mm厚を使いなど配慮したい。

 

ビールケース


瓶ビールのケースは、酒屋にて1つ1000円ほどで手に入るコスパ最強の水槽台。
複数個を組み合わせる事により30〜120cmくらいまでの水槽に対応できる。
筆者も学生時代に120×45×45cm水槽で使用した事があるが、耐久性や安定性は全く問題なかった。

【ビールケースの特徴】
インテリア性:★☆☆☆☆
安全性:★★★☆☆
耐久性:★★★☆☆
耐水性:★★★★★
価格:★★★★★

ビールケースにも分厚い素材と薄いのがあるので注意しよう。
上下に厚めのコンパネを敷いて水槽を乗せるだけと設置は簡単。
微妙な歪みは発生するので、安全のためにコンパネと水槽の間に、水槽用のクッションマットを敷いた方が安心だ。

【ビールケースのメリット】
●安い
●水で劣化しない
●返却時に返金有り

【ビールケースのデメリット】
●床の歪みの影響を受ける
●下に物を収納できない

 

注意が必要な水槽台・設置場所

床置き・直置き

水槽の床置き、特に直置きは注意が必要。
水槽の重みで床が歪むと直接影響を受けやすく、割れてしまう事がある。
魚も種類によっては人影や足音で怯えやすい。

床に直接水槽を置くならコンパネと水槽用のクッションマットで床の歪みに対処したい。

シューズボックス・靴入れ
玄関にある水槽が置けそうな手頃なスペースで、実際にシューズボックスの上に水槽を設置している家もあるでしょう。

アパートやマンションの玄関あるシューズボックスは素材の耐久性が低く、細い角材の骨組みを薄い化粧板で覆っただけの物もあり、水槽を置くには非常に危険な場所と言える。

木でガチガチに作られたシューズボックスなら大丈夫だとは思うが、もし水槽を置くなら要注意だ。

 

畳・カーペット

水槽台の設置場所として畳や厚手のカーペットの上は適していない。
畳は重量物を乗せると潰れやすく、水槽が傾く可能性が高いし水分による腐食も早い。

カーペットも水をこぼすと水分を含みやすく乾き難いため、床板と水槽台の腐食を早める原因となる。

畳部屋で飼育者が気付かない僅かな水漏れが長期間続き、畳と床下が腐り床が抜けたなんて話も聞いている。

 

《あとがき》
色々な水槽台を紹介しましたが、自作水槽台のインテリア性は工夫次第でなんとかなりますよ。
市販の水槽台を使わずに、水槽台を自作する場合は全て自己責任でお願いします。

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