シマノ最強の電動リールであるビーストマスター6000が20197月にモデルチェンジして発売されます。
モデルチェンジとは言っても、19ビーストマスターは新型と呼べるほどの変更が無いようですね。
19ビーストマスター6000は、ライバルとなるシーボーグ800MJの性能を追い越したのか?差が埋まっているのか?気になるところです。
今回は19ビーストマスター6000について解説します。
19ビーストマスター6000
シマノ最強の電動リールである19ビーストマスター6000は、PE糸巻き量8号600m/10号500mのラインスペックを有しており、相模湾のキハダ・カツオ釣りに最適なリールサイズと言えます。
しかも自重が1370gとパワフルな割には軽いため、相模湾キハダ・マグロのスタンディングファイト用の電動リールとして優先度が高い点が一番の売りでしょう。
しかし、新型とは言えモーター自体は変更が無いらしく、コントロールシステム調整によりパワーを2kg上げただけと、非常に残念な結果になっています。
スポーツカーのチューニングみたいな物ですね。
14ビーストマスター6000にガタが来ていないなら、わざわざ買い換える必要があるとは全く思えません。
この程度のチューニングレベルで新製品とは残念でなりません。
あと5年間はこれが現行モデルになるのか…
元の14ビーストマスター6000が大人気だったので、シマノは電動リールの開発は手を抜いているのか?
既にシーボーグ800シリーズに性能では抜かれているのに、現状維持のモデルチェンジで大丈夫なのか心配になります。
19ビーストマスターの特徴・性能
「ハイパワーとハイスピードの両立」を開発テーマに能力一新。今回その心臓部である[GIGA-MAX MOTOR]の制御を最適化し、14 Beast Master 6000比で10%以上ものパワーアップを追求した結果、実用巻き上げ持久力が20㎏から22㎏に。
これにより、たとえば相模湾のキハダゲームで大型魚と対峙しても力強くハイスピードの巻き上げを実現し、サメの餌食になる確率を大幅軽減。
その他、NEW海底/魚群水深表示、言語切替表示(日本語/英語/韓国語/中国語)、アルミ冷間鍛造クラッチレバーなど新機能も充実。
心躍るハイパワーとハイスピードで大型青物や根魚、スルメイカの多点掛けなどに高次元対応する。
●19ビーストマスターのスペック
自重:1370g
実用巻き上げ持久力:22kg
シマノ巻き上げ力:133kg
最大ドラグ力:30kg
巻き上げ長さ:75mm(ハンドル1回転)
スプール寸法:77/60(径mm/幅mm)
ギア比:3.1
ベアリング数・BB:16
ナイロン糸巻き量: 12-400,14-350,16-300
PE糸巻き量:6-750,8-600,10-500,12-350 (タナトル)
実用巻上速度(m/分)1kg負荷:126
実用巻上速度(m/分)2kg負荷:125
実用巻上速度(m/分)3kg負荷:124
●14ビーストマスターのスペック
自重:1,335g
実用巻上持久力:20kg
最大巻上力 :113kg
最大ドラグ力(N)/(kg):294.0/30.0
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):75
スプール寸法(径mm/幅mm):77/60
ギア比:3.1
ベアリング数S A-RB/BB/ローラー:14/2/0
ハンドル長(mm):75
PE糸巻量(号-m):6-750、8-600、10-500、12-350
フロロ糸巻量(号-m):12-400、14-350、16-300
下巻ライン(号-m):5-300
最大巻上速度 (m/分):140
実用巻上速度(m/分)1kg負荷:126
実用巻上速度(m/分)2kg負荷:125
実用巻上速度(m/分)3kg負荷:124
19ビーストマスター6000と14ビーストマスター6000のスペックを比較すると、19ビーストマスターは自重が35g重くなった代わりに、巻き上げ持久力が14ビーストマスターの20kgから19ビーストマスターでは22kgに2kgほど増えています。
しかし、19ビーストマスター6000はモーターや基本構造に変化はないようで、14ビーストマスターのチューニングモデルと言うのが正しいと思います。
19ビーストマスター6000VSシーボーグ800MJ/800J
ビーストマスター6000と同糸巻き量となるダイワのシーボーグ800MJ/800Jとスペックを比較してみましょう。
19ビーストマスターはシーバス800シリーズに対抗出来ているのかな?
【19ビーストマスター6000】
●自重:1370g
●実用巻き上げ持久力:22kg
●シマノ巻き上げ力:133kg
●最大ドラグ力:30kg
●巻き上げ長さ:75cm(ハンドル1回転)
●スプール寸法:77/60(径mm/幅mm)
●ギア比:3.1
●ベアリング数・BB:16
●ナイロン糸巻き量: 12-400,14-350,16-300
●PE糸巻き量:6-750,8-600,10-500,12-350 (タナトル)
●実用巻上速度(m/分)1kg負荷:126
●実用巻上速度(m/分)2kg負荷:125
●実用巻上速度(m/分)3kg負荷:124
【17シーボーグ800MJ】
■自重(g):1,770
■JAFS基準巻上力(kg):48
■最大巻上力(kg):622(スーパーリチウム使用689)
■最大ドラグ力(kg):33
■ギヤー比:2.9
■標準巻糸量(号-m):ブライト(PE)8-600、10-500
■ナイロン:12-500、16-350
■JAFS基準巻上速度(m/分):Hi170、Lo70
【シーボーグ800J】
■自重(g):1720g
■JAFS基準 巻上力(kg):27
■最大巻上力(kg):290
■最大ドラグ力(kg):33
■ギア比:2.8
■標準糸巻量 PE(号-m):8-600/10-500
■標準糸巻量 ナイロン(号-m):12-500/16-350
■CRBB数/総BB数:0/15
■常用巻上速度 1kg負荷時 (m/分):120
■JAFS基準 速度(m/分):140
19ビーストマスターとシーボーグ800MJ比較すると、19ビーストマスターの自重が800MJより400g軽い以外、19ビーストマスターが優れている点は無いと言えます。
シマノ・ダイワで基準が違うとは思いますが、巻き上げ力の基準値でも19ビーストマスターが22kg、シーボーグ800MJが48kg(ローギア)と、倍以上の大差を付けられていますね。
1つ下のモデルとなるシーボーグ800Jの27kgにさえ5kg及ばないと悲しい結果。
1kg負荷時の巻き上げ速度すら800Jにも敵いません。
まぁ、シーボーグはボディからはみ出すくらい大型のモーターとギア比変更システムを搭載したモンスターリールなので、パワーで敵わないのは仕方ないでしょう。
しかし、シーボーグ800MJより400gも自重の軽い19ビーストマスター6000は、相模湾キハダのスタンディングファイト用のリールとして有用であり、シマノもパワーより取り回しの良さで対抗したいのかもしれませんね。
それにしても、この程度の軽微な変更で済ます点はユーザーとしては不満です。
シーボーグからの買い替えも検討していましたが、買い換える必要は無いですね。
14ビーストマスターからも急いで買い換える必要はないでしょう。
最強電動リールの座は、当分シーボーグのMJモデルで変わら無いようです。
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やはり軽い19ビーストマスター6000は相模湾キハダマグロのスタンディングファイトにおすすめ!
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相模湾のキハダなら800Jでもパワーは十分すぎるほど!
MJとの違いはメガツイン機能があるか無いかくらいで、約3万円安くなっています。