ミクロソリウムは流木に活着させて使用される丈夫な水草で、流木を使用する水草レイアウトでは古くから使用されている超定番種です。
ミクロソリウムは陰性水草とも呼ばれ弱い光でも育成できるため、魚メインの水槽でも流木や石に活着させればレイアウトに使用できる。
育成に砂を必要としないので、ベアタンクや砂を浅く敷いた魚メインのブリード水槽でも使用できるのが特徴です。
今回はミクロソリウムの種類と育て方をご紹介します。
ミクロソリウムの特徴・種類
分布:東南アジア
用途:石や流木に活着させての使用
育成難易度:とても容易
光量:弱
水温:10〜26℃
PH:5.5〜7.5
肥料の要求度:少ない
Co2:不要
底砂:不要・流木や石に活着させて使用
シダ植物の仲間であるミクロソリウムは弱い光でも育成でき水質の変化にも非常に強いので、初心者におすすめされる水草の一つです。
ミクロソリウムは流木に活着させてレイアウトするだけで見応えがあり、手軽にレイアウトを引き立てて来る非常に扱いやすい水草です。
活着した流木や石ごと移動でき、レイアウトの変更まも簡単ですね。
下記で解説しますが丈夫なミクロソリウムにも弱点があり、高水温と髭ゴケ・糸状ゴケには注意が必要です。
ミクロソリウム プテロプス
ミクロソリウムプテロプスの葉な根元付近が太く先端にかけて細い葉が特徴。葉の形状にも種類があり、ギザギザとしたものや細長いナローリーフもあります。
ミクロソリウム ウィンデロフ

出展charm
葉の先端が細かく枝分かれする美しいミクロソリウム。同じ量でもプテロプスよりボリューム感がある。
ミクロソリウム トライデント

出展charm
葉が途中から3つ又状に分かれた葉が特徴。正確には葉によって別れ方は異なる。
ミクロソリウムとしては比較最近登場した種類である。
(水草)ミクロソリウムsp.トライデント バラ(水中葉)(1株分)
ミクロソリウムの育て方
ミクロソリウムは石や流木に付着性のある根を張り「活着」する性質を持った少し変わった水草で、敷き砂を必要とせず、敷砂の無いベアタンクでも育成が行えるため、魚がメインの水槽のレイアウトや産卵床に使用されています。
肥料も特別必要とせず、生体が排出する栄養分のみで全く問題ありません。逆にリンなど水中の栄養素が多いと、直ぐにコケまみれになってしまうので、水換えを多めにし低栄養の状態を維持しよう。
黒いヒゲゴケが発生するとエビもあまり食べてくれないので厄介です。
照明
シダ植物の仲間であるミクロソリウムは最も少ない光で育つ水草であり、魚を鑑賞する為の弱い照明でも充分育成が可能です。
やや強い光とCO2が有ると成長は早くなるものの、コケに侵され易くなるので過剰な光の照射には注意が必要になります。
ミクロソリウムの葉は固くヒゲコケが生えやすいので、ヤマトヌマエビやサイヤミーズフライングフォックスで予防すると良いですね。
活着/増やし方

出展https://blogs.yahoo.co.jp/serokiti93/30144117.html
ミクロソリウムは大抵の場合ポット入りで販売されており、ポットに詰めてあるロックウールに根を張っている。
まずはポットからロックウールごと取り出してウールを丁寧に剥がした後、元々生えている古い根を切り取り、ビニタイや糸で活着させたい場所に茎を密着させるようにして
固定しておくと、約1ヶ月程で新しい根を生やして活着します。
●増やし方
ミクロソリウムは成長すると縁に近い葉の裏に複数の子株を付けるので、子株の葉が3枚くいまで増えたら切り離します。
一応、放置していても成長すると自然と親株から離れます。
根元の茎も横へ横へと葉を展開しながら伸びるので、長くなったら切り分けて増やす事が可能です。
トリミング
古くなった葉ほどコケや枯れによる変色が目立ってくるため、そのような見栄えが悪くなってきた葉を選んで切り落とす。
ミクロソリウムが元気なら、葉を切り落とされるとスイッチが入ったように直ぐに新たな葉を展開し始めますよ。
コケ対策・病気
ミクロソリウムは葉が硬く成長も遅い為、コケの付着にはより注意が必要になります。
可能な限り水換えでリン酸塩と硝酸塩を低濃度に抑えて、ヤマトヌマエビやサイヤミーズ、貝で各種コケを予防しましょう。
ヒゲゴケが酷いなら手でむしり取ったり、水槽から取り出して薄めた木酢液をヒゲゴケだけに塗るなどしないと無くなりません。
また水温が28℃を超えるような高水温に長期間置かれるとシダ病と呼ばれる、葉に黒いシミが発生する病気が発病する可能性が高くなります。
夏場は要注意で、シダ病が出た葉は早めにトリミングしてしまいましょう。
古い葉は病気が出やすい傾向にあるため、古い葉が密集しているなら夏が来る前にトリミングした方が良いですね。
コケの原因になりうる液体肥料のやり過ぎにも注意して下さい。ミクロソリウムは肥料をほとんど必要としません。
ミクロソリウムは砂に根が埋まるような配置も無理で、通水性が悪いと根が腐ってしまいます。
残餌などゴミの蓄積にも注意が必要ですね。

サイヤミーズは初期のヒゲコケを食べてくれる数少ない魚です。最初から予防として投入しておくのがお勧めです。
茶コケなど他のコケも食べて生きれるので、60cm水槽なら2〜3匹は無給餌で飼育できます。
【まとめ】
丈夫で育成も用意なミクロソリウムを流木に活着させてレイアウトしてみてはいかがでしょう。
手軽に見栄えの良い自然なレイアウトが作れますよ。
