サンゴ飼育に挑戦しよう!必要な器材・フィルター・照明、水槽の立ち上げ方法まで詳しく紹介


テレビや雑誌で美しいサンゴ礁の映像を見てサンゴの飼育に憧れる人も多いのではないでしょうか。
でもサンゴと聞くだけで飼育が難しそうなイメージがあり、なかなかサンゴ飼育に挑戦出来ない人も居るはずです。

確かに中にはミドリイシなど非常にデリケートなサンゴも居ますが、ソフトコーラルみたいに海水魚と同じくらい飼育が簡単で美しいサンゴも沢山存在します。

一見難しそうなサンゴの飼育ですが、飼育機材と基礎知識さえあれば一部のサンゴは海水魚より飼育が簡単かもしれません。

今回はサンゴの飼育に必要な飼育設備や水槽の立ち上げ方法、初心者でも飼育が簡単な丈夫なサンゴをご紹介します。

 

サンゴの種類

出典 http://blog.goo.ne.jp

サンゴには硬い骨格を持つハードコーラルと呼ばれる SPSとLPS、硬い骨格を持たないソフトコーラルの3種類があります。
サンゴ礁でお馴染みのミドリイシはSPSの仲間で、カルシウムの骨格でサンゴ礁を作るために造礁サンゴとも呼ばれています。

初心者が飼育しやすいサンゴはソフトコーラルで、少しサンゴ礁のサンゴとはイメージが違いますが蛍光色の美しいサンゴが多いですよ。

ソフトコーラル・飼育が簡単!


ソフトコーラルは名前の通り柔らかく硬い骨格を持たないサンゴです。ソフトコーラルには丈夫な種類が多く、アクアショップでもサンゴ飼育入門種として初心者におすすめされるサンゴですね。

ソフトコーラルは多少「栄養塩」と呼ばれるリン酸塩や硝酸塩の存在する環境に生息しているため、手軽に揃えられる水槽設備でも飼育が容易です。

画像左上のマメスナギンチャクや、中央のスターポリプは丈夫で綺麗なため初心者におすすめです。

LPS


LPSは硬い骨格の土台に柔らかい共肉が付いたボリュームのあるサンゴです。中にはキクメイシやキッカサンゴの様なSPSのように薄い共肉のLPSも存在します。
飼育設備や水質もソフトコーラルと同程度か少し照明を強化する程度で照明が可能です。
LPSはソフトコーラルからのステップアップに最適なサンゴですね。

SPS


ミドリイシを代表とするSPSはサンゴ礁に見られる枝状のサンゴで、世間一般的にサンゴと言うと、このSPSをイメージされる人が大半でしょう。
SPSの体は大半が硬いカルシウムの骨格で形成されており、共肉は骨格の表面を薄く覆う程度。

SPSは非常にデリケートなサンゴで水中の不純物や水質の変化に弱く、かなり強い照明を必要とするため上級者向けのサンゴとなります。

SPSを飼育するにはRO浄水器や強力な照明、高性能なプロテインスキマー、安定した水質を確保出来るオーバーフロー水槽など、飼育に必要な設備費用はソフトコーラルの10倍以上にもなります。

SPSは今回紹介する飼育設備では絶対に飼育できません。ソフトコーラルやLPSとは別次元の飼育難易度のサンゴと考えて下さい。

●初心者におすすめの丈夫なサンゴ10種類・ソフトコーラル・LPS

 

サンゴの飼育入門に必要な機材

サンゴ水槽 立ち上げ
ソフトコーラルとLPSの飼育に必要な機材ですが、今回の場は飼育しやすいサンゴの設備となるので「通常濾過」と呼ばれる、フィルターを使用した一般的な熱帯魚飼育と同様の濾過方式を採用します。

更に綺麗な水質を作り出せるベルリンシステムもあり、将来的的にミドリイシなとSPSを飼育したいならベルリンシステムで立ち上げるのがおすすめです。

ベルリンシステムの詳細は下のリンクをご覧下さい。
●ベルリンシステムの特徴・立ち上げ方法|必要な機材、プロテインスキマー

 

サンゴ飼育の初心者には60cm水槽がおすすめ

水槽サイズは適度な水量が確保できて、飼育に必要な機材も充実している60cm水槽がおすすめ。
60cm水槽なら下記の機材を全て揃えて6〜8万円くらいですね。価格だけ見ると高いようですが、通常の熱帯魚飼育にプラスして特別必要な機材はクーラーとやや強い照明、人工海水くらいです。

●60cm水槽・バックスクリーン
●水槽台
●フィルター
●LED照明
●クーラー/ヒーター
●水温計

●人工海水
●比重計
●ライブロック
●ライブサンドかサンゴ砂
●水質試験薬

水槽

熱帯魚水槽
サンゴ飼育入門に最適な水槽は45〜60cm水槽です。サンゴ水槽は水量が多いほど有利に働くので、最低でも60cm水槽をおすすめします。
60cm水槽は日本のどんな家にも設置できる定番の水槽サイズで、設備と水を含めた総重量は80kgほどになりますが、この重量で床が抜ける心配はまずありません。
90cm水槽になると少し設置場所を選びますが、60cm水槽なら部屋の好きな場所に設置できますよ。

●バックスクリーン
バックスクリーンは水槽の背面に貼り付ける色の付いたフィルムで、サンゴ水槽では海をイメージしてブルー系が良く使われています。

壁紙が丸見えになるのが嫌な人はバックスクリーンを張り付けておきましょう。バックスクリーンは水槽設置後に貼るのは困難なので必ず先に貼り付けます。

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●オーバーフロー水槽セットもおすすめ
欲を言えば機材がフルセットになった60cm水槽のオーバーフロー水槽セットを購入するのが理想です。少し高価になるので、費用と相談して検討して下さい。
オーバーフロー水槽セットなら照明とクーラー/ヒーター以外の基本設備は付属しているはずですよ。

 

水槽台


水槽台には色々な種類がありますが、キャビネットか木製台を選ぶ人が多いですね。
金属のアングル台は防錆加工されていても大抵錆びるので避けた方が良いでしょう。

キャビネットのメリットは扉が付いているので機材が見えずインテリア性が高く、機材から出る音も静かになります。

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フィルター


フィルターは水槽上部に照明の設置スペースを確保できる外部式フィルターか外掛け式フィルターがおすすめ。
60cm水槽対応と記載されているフィルターを選べば基本的には大丈夫ですが、魚も入れたいなら濾過能力の高い外部式フィルターを選びたいですね。

外部式フィルターはクーラーとホースで接続出来るメリットがあるので、個人的には外部式フィルターの使用をおすすめします。
サンゴ水槽ではワンサイズ余裕を持った容量のフィルターを選びましょう。

サンゴ水槽だと飼育できる魚の量は少なくなりますが、もしフィルター+プロテインスキマーを追加するなら少し魚の量は増やせます。

プロテインスキマーとは?
プロテインスキマーは泡の力でタンパク質などを除去する装置です。タンパク質がアンモニアに変わる前に除去できるので水質の悪化を防げる他、エアレーションにより水中の溶存酸素量を増やす効果もある。

ソフトコーラルやLPSがメインの水槽ならプロテインスキマーは無くても飼育ができますが、60cm水槽なら安価なエアーリフト式のプロテインスキマーも使用できますし、水質の安定性も増して飼育出来る魚の数も少しだけ増やせるので、予算的に可能なら是非導入を検討してみて下さい。

●プロテインスキマーの種類と特徴|おすすめのスキマーも紹介 インプレ有り

海道河童か海道達磨はプロテインスキマー付きの外掛け式フィルターでサンゴ飼育入門におすすめ。
海道河童は生物濾過フィルターの機能も付いていますが、ちょっと60cm水槽用としては濾過能力が少ないので、外部式フィルターとの併用が理想的です。

 

サンゴ飼育用のライト/照明


近年はサンゴ飼育でもLEDライトの使用が一般的になっています。
LED照明には水槽の上に直接乗せて使用できるバータイプと、アーチ型のライトスタンドに取り付けて使う、スポットタイプと吊り下げタイプがあります。

上部設置型・バータイプのLED照明
バータイプは水槽の上に置くだけで設置も簡単ですし安価なのが魅力です。
デメリットは水槽内をメンテナンスする際に取り外さないといけないこと。あまり出力の強いライトがラインナップされていない点が挙げられます。

スポットタイプ/吊り下げタイプのLED照明

スポットタイプと吊り下げタイプのLEDライトは水槽上部にスペースが確保出来るので、水槽内のメンテナンスが容易に行えますし、照明選択の自由度が高いのが大きなメリットですね。

ただしライトスタンドが必要になりますし、スポットLEDなら別途クリップ式のソケットが必要で、揃えるコストは3倍以上になります。

【最初は安価なバータイプで大丈夫】
なので初心者はバータイプのLEDライトで問題ありません。バータイプのLEDライトは出力が弱目なので、ホワイト系とブルー系に分けて、最低でも水槽に適合した製品を2灯購入する様にしましょう。

●サンゴの飼育に適したLEDライトの選び方|波長・演色性・ケルビン

 

クーラー/ヒーター

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クーラーは夏場に必ず必要になる必須アイテムです。サンゴの飼育には24〜25度の水温が適しており、真夏に水温が28度以上になると調子を崩し、最後は溶けて死亡してしまいます。
夏は必ず水槽用のクーラーで水温を下げるようにしましょう。

クーラーはサンゴ飼育で必要になる高価な機材の一つですが、60cm水槽までならクーラーもそれ程高額にはなりません。
ペルチェ式など安価な冷却方式のクーラーも60cm水槽までなら存在しますよ。

 

水温計

水温計はサンゴ水槽の水温管理に必ず必要なアイテムです。海水を作る際も水温と比重を双方測らないと正確に海水が作れません。水温計を忘れてしまうと大変なので要注意ですよ。
水温計は細かく測れるデジタル水温計の使用が定番です。

デジタル水温計は本体を台や水槽に貼り付けていても、センサーをバケツや衣装ケースに移すだけで測れるため、一台の水温計を水槽と海水作りの水温計測に併用できます。

 

人工海水

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人工海水は水道水と混ぜるだけでサンゴ礁と同じ海水を作り出せる海水の素で、海の生き物であるサンゴの飼育には欠かせません。
人工海水は色々なメーカーから販売されていますが、現在は品質の良い人工海水ばかりなので、出来るだけ評判の良い人工海水を選べば大丈夫です。

購入する際は余裕をもった量の海水を作れる量を購入して下さい。60cm水槽だからと60リットル分の人工海水を購入するとフィルターの水量分が足りなくなる事があります。

人工海水で作る海水の濃度は比重計と呼ばれる機材で塩分濃度を確認します。
比重計で水温が24〜26度で比重1.022〜1.025の間に収まるように、人工海水を足したり真水を入れるなどして調整します。

水槽立ち上げ時は水槽に水を張ってフィルターを回してから人工海水を投入する事で海水を一気に作れますが、次回からの水換え分は衣装ケースや水槽を用意して海水作ります。

 

比重計

必要計は海水の塩分濃度を計測する機材で、安い物では800〜1200円位で購入できる。
上記でも記載していますが、海水の塩分濃度は水温が24〜25度で比重1.022〜1.025になるように調整します。

比重計は計測する部品に気泡がつくと明らかにおかしい数値を示してしまい正確な値が測れないので、1回測定して終わりにせず、何度か海水を入れ換えて計測しましょう。

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ライブロック


ライブロックはサンゴ水槽のレイアウトを作る際に必要なだけでなく、ライブロックには有益なバクテリアや微生物が豊富に付着しています。

ライブロックの表面には紫や赤い石灰藻(せっかいそう)と呼ばれる生物が付着していて、この石灰藻は状態の良い水質の場所にあったライブロックほど多いため、ライブロックの品質を確認する重要バロメーターとなります。
見た目も綺麗なので石灰藻の付着が多いライブロックはやや高値で販売されます。

一方で石灰藻が少ないライブロックが品質が悪いかと言えばそんなことは無く、価格が安いのでライブロックを組む際にベースロックとして活用できます。

昔は輸送スピードや技術の問題で、自ら出すと腐った臭いがする品質の悪いライブロックもありましたが、現在は有名なアクアショップならまずそんなライブロックは扱っていません。
一応、石灰藻がないライブロックを購入する際は匂いを確認するのは重要かと思います。
通販で購入するなら多少割高でも評判の良いお店から購入するようにしましょう。

必要なライブロックの量は作りたいレイアウトに左右されますが、シンプルに岩山を中央か左右に組むなら60cm水槽で8〜10kgは必要になります。
目安として60cm水槽を使う場合、1〜2kgの10〜15cmサイズを4〜6個、握り拳大の物を4〜6個くらい用意します。

隙間が開くように上手く重ねて組むと、意外と少ない量で足りることもあるので、余らないから心配なら一度に組み上げず、まずベース部分を組んで、後から必要な量を買い足して組んでも良いと思います。

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ライブサンド/サンゴ砂


サンゴ水槽では砂を底面に敷きますが、砂にはライブサンドとサンゴ砂の2種類があります。
更に砂の中にはアラゴナイトと呼ばれるカルシウム分を多く含んだ石を混ぜたタイプもあり、サンゴ飼育に適した水質を維持しやすくなります。

砂の厚みは手前を3cmにして後ろに行くほど厚くなるようにし、後ろで5cmくらいの厚みにするのがおすすめ。
とは言え、砂の厚みはソフトコーラルとLPSの飼育にはあまり関係ありません。中には砂を敷かないで飼育している人もいるくらいです。

ただ、砂自体にもバクテリアが繁殖するので水質を浄化する作用がありますし、カルシウムの供給やペーパーの安定にも貢献してくれます。
見た目も自然になるので薄くて良いので2〜3cmくらいは敷いておきましょう。

ライブサンド

ライブサンドはバクテリアが付着しており水槽の立ち上げが早くなるため、近年多くの人がサンゴ水槽の立ち上げに使用しています。

多少価格は高くなりますが、アラゴナイトが入ったライブサンドは早く濾過が安定するし、カルシウムやミネラル分の多い水質を長期間維持できるので、十分価格に見合う価値があると思いますよ。

サンゴ砂
サンゴ砂は安価で好きな粒のサイズを選べるメリットがある代わりに、バクテリアの定着まで少し時間がかかります。
カルシウムの溶解量もアラゴナイトサンドより少なくなりますが、カルシウムの液体添加剤もありますし、サンゴを大量に詰め込まないなら気になりませんけどね。

【基本的にお好みで】
基本的に好みで選んで頂いて構いませんが、スムーズに立ち上げたいならライブサンドをおすすめします。
砂の厚みも好みでして、薄く2〜3cmしか敷かない人も多いですね。ゴミとして捨てる時のことも考えると、あまり分厚く敷く必要性はありません。

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塩素中和剤/マスキング剤

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水道水にはサンゴに有害な塩素が含まれているので、必ず塩素中和剤で塩素を中和する必要があります。塩素中和剤には種類によって淡水専用の製品があるので注意して下さい。

人工海水によっては塩素中和剤が含まれている製品もあるので、その場合は塩素中和剤は不用です。

マスキング剤は塩素以外の重金属類を無害化する調整剤で、飼育が簡単なサンゴには無くても構いませんが、古い水道管を使用している地域や家では水道水に含まれる重金属が多くなるため、マスキング剤は無いよりは有った方が良いですね。

●浄水器のすすめ
マーフィード スタンダードクラシック 浄水器
観賞魚用の浄水器が1万円前後で販売されていますし、家庭用の浄水器でも塩素が除去できます。
観賞魚用の浄水器を使用すると、ビニールホースで海水を作る容器まで水を引けるので水換えが楽になりますよ。

高価なRO浄水器になると水道水の不純物をほぼ99.9%除去できますが、デリケートなSPS以外のサンゴ飼育にはそこまでの浄水器は無くても問題ありません。

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水質検査薬


水質検査薬とは水中に含ませる成分を測定できる試薬のことです。
水質検査薬には様々な種類がありますが、水槽の立ち上げには「アンモニア」、「亜硝酸塩」、「硝酸塩」の試験薬3種類があれば大丈夫です。

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MCP 硝酸塩/亜硝酸塩テストキット 淡水・海水両用 関東当日便

 

 

サンゴ水槽の立ち上げ方法・手順


水槽機材や用品が揃ったら、いよいよサンゴ水槽の立ち上げに入ります。人工海水が必要なこと以外は熱帯魚水槽の立ち上げとあまり変わりません。

水槽立ち上げの注意点として、水槽立ち上げではまず砂まで投入して水を回すところで一旦濁りが収まるまで待つため、ライブロックやサンゴなどの生態を同時に購入しないように注意しましょう。

①置き場所に台を設置しよう。
水槽の設置場所に水槽台を組み立てて設置します。

②機材のセッティング
まず水槽、フィルターを軽く水洗いしてホコリを落とします。水槽にバックスクリーンを貼るなら忘れずに張り付けておきましょう。
水槽台に水槽を設置、フィルターなどの機材を取り扱い説明書に従って接続します。

④海水を作ろう

水槽に水を張り塩素中和剤を投入、フィルターを回し、クーラー/ヒーターの電源を入れ水温が24〜25度になるようにします。
水槽24〜25℃になったら人工海水を投入し掻き混ぜます。比重1.022〜1.025になってから1〜2時間は馴染むまで水を回しておきましょう。

⑤サンゴ砂/ライブサンドを投入。
再度比重を計測して適正値なら砂を投入します。
砂を入れると水がかなり濁るので、水の濁りが取れるまで2〜3日様子をみましょう。
まぁライブロックもすぐ入れちゃう人も居ますけどね。濁りが薄ければ大丈夫でしょうけど。

⑥ライブロックを投入

水の濁りが取れたらライブロックでレイアウトのベースを作りますが、レイアウトをイメージして必要な数量を購入する必要があります。
後で追加するくらいの気持ちで購入すると良いでしょう。

投入したライブロックには微生物など生き物が沢山付着しているため、環境変化により多少生物が死亡してアンモニアを放出してしまいます。

ライブロック投入後は1週間はアンモニアと亜硝酸塩の濃度をチェックして下さい。
生物が死滅するとまずアンモニアが発生し、次に亜硝酸塩→硝酸塩の順番で濾過されてい行きます。
硝酸塩はアンモニア・亜硝酸塩より毒性が低く、低い濃度ならソフトコーラルとLPSは問題なく耐えられます。

アンモニアと亜硝酸塩が検出されなくなり、硝酸塩の濃度が10ppm以内なら問題なくサンゴを導入できます。
アンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩は試験薬を使用して安全か確認して下さい。

ライブロックを導入したら照明の点灯を始めますが、立ち上げ初期は茶ゴケが酷く発生するので、苔が生え始めたらコケ取り生体も導入します。
主なコケ取り生体の種類は下記で紹介しています。

⑧サンゴを導入

やっとサンゴを導入する時が来ました。
魚と違いサンゴは水合わせしない事が多いのですが、心配なら水槽に浮かべて水温くらいは合わせておくと良いでしょう。

サンゴは動かすといじけてポリプを開かなくなってしまうので、置き場所はよく考えて設置しましょう。
サンゴが水槽の環境に馴染むには1〜7日くらい必要で、馴染むと日に日にポリプが開くようになります。

●サンゴ飼育の難しい所
サンゴ飼育の難しい所ですが、数値的には水質が良いのに何故かポリプが開かなかったり、数が徐々に減ってしまう事があります。

照明が弱い、水流が弱い、水質が良くないなど様々な要因があり、こればかりば上級者でも悩まされる問題です。
しかし、筆者もスターポリプとマメスナを飼育した際に、サンゴの微妙な個体差なのか片方は育ち、片方は消えてしまういう事が何度もありました。
何故か育成難易度の高いウミアザミが育つのにマメスナギンチャクが育たないなんて事もありますからね。

生き物なので絶対はなく、トラブルが起きたらあとは色々と原因を調べて対処していくしかありません。

●魚の追加
いくらサンゴ水槽とは言え、カクレクマノミやスズメダイなどの魚も入れたいはず。
サンゴメインの60cm水槽なら5cmくらいの魚を5〜8匹飼育できます。立ち上げから1ヵ月経ったら追加してみるのも良いでしょう。

ベーシックな組み合わせではカクレクマノミ2匹、デバスズメダイ5匹が動きがあって面白いですよ。

魚によっては縄張り意識が強く争う魚や、サンゴを食べてしまう魚も居るので、サンド水槽に魚を導入する際は十分注意して下さい。

 

【水槽の立ち上げ完了】
以上で水槽の立ち上げは完了です。あとは日々のメンテナンスをしながら、徐々に好きなサンゴを追加したりしていくと良いですね。
段々と飼育したいサンゴが出てくると、飼育設備の強化など必要になったりもしますが、そうやって少しづつ飼育設備を変えたりして難易度の高いサンゴにステップアップしていけば良いと思います。

 

水槽立ち上げ時のコケ対策


水槽の立ち上げ時には必ず茶ゴケが沢山生えてきます。
茶ゴケも生える場所によって適している生体がいるので、ガラス面・ライブロック・砂と3つのエリアに生えるコケに対応したコケ取り生体を導入しましょう。

ガラス面の茶ゴケ

ガラス面に生える茶ゴケはシッタカ貝やヤエヤマギンポなどカエルウオ系が除去してくれる。しかし、ガラス面の苔取りは生物に頼ると掃除のムラが必ずできるので、あくまで酷くならないようにお掃除サポート隊として入れとく程度に考えて下さい。
ガラスはスクレーパーやスポンジで人が綺麗にしないといけません。

 

ライブロックの茶ゴケ

ライブロック茶ゴケはシッタカ貝、ヤエヤマギンポ/カエルウオを活用しよう。ガラス面と違って人が落とせないので、ライブロックは生物に任せるしかない。
特にギンポなどカエルウオは非常に茶ゴケの除去能力が高いので、必ず水槽に入れておくようにしましょう。
カエルウオを縄張り意識が強いので、基本的は水槽に1匹しか入れられないので注意して下さい。

シッタカ貝はライブロックにも上りますが、割合的にガラス面に張り付いている事が多いですね。

 

砂の茶ゴケ

砂のコケ取りはマガキガイが定番。60cm水槽に生える茶ゴケなら、マガキガイが2〜3匹も居れば綺麗になりますよ。
ライブロックが多くて砂の面積が狭いならマガキガイは2匹で大丈夫です。
餌が減るとライブロックやガラス面にも多少は這い上がって掃除できる便利な貝です。

 

【茶ゴケはあまり生えてこなくなる】
茶ゴケは水質が安定していない水槽の立ち上げ初期に良く生えるコケで、最初は大量に生えてきて悩まされますが、基本的はコケ取り生物で対策していると、じきにあまり生えて来なくなるものです。
最初は茶ゴケの勢いが強く無限に生えてくるんじゃないかと心配になりますが、だいたい立ち上げから1ヵ月もすると落ち着きますよ。

 

【まとめ】
初心者でもサンゴの飼育は簡単です。難しく考えないで、まずは飼育が簡単なソフトコーラルから飼育を初めて見てください。