水草水槽でのCO2添加の必要性・添加に必要な器材・使い方・調節方法|レギュレーター、スピコン、カウンター、ボンベ

綺麗な水草レイアウト水槽の維持にはCO2の添加が必要不可欠です。CO2は人間の酸素と同じで、水草の光合成と成長には欠かせません。
いくら水草に肥料を与えてもCO2が足りないと光合成が出来ないため、効率よく栄養素を消費することが出来ず、結果的に水草も綺麗に育たない「コケ」ばかり生えてくる、残念な水草水槽になってしまいます。

CO2の添加には幾つかの種類や器材の違いがあり。安全面や効率でメリット・デメリットも有りますので、自分に合ったCO2添加システムを選びましょう。

今回はCO2添加の必要性や、CO2添加システムの種類や注意点を紹介します。

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水草レイアウト水槽にCO2が必要な理由


水草にとってCO2は光合成を行う上で必要不可欠で、人間で言う酸素と同じくらい重要です。
CO2は空中やバクテリア、魚など生物の活動により一定量は水中に供給されますが、水草レイアウト水槽のように沢山の水草が植えられた水槽ではCO2が枯渇してしまいます。

CO2が不足すると起きる症状

●枯れる
●貧弱な見た目になる
●新芽が縮れる
●葉の色が薄くなる
●葉の形状と質感が悪くなる
●コケが増える

CO2が不足すると水草は光合成を行うことが出来ず、与えた肥料も利用出来ません。結果水草が枯れたり、ひょろひょろとした貧弱な姿になってしまいます。
CO2の不足による水草の症状は肥料不足や光量不足とも被るため、肥料不足と勘違いして肥料を増やすと、水草は吸収出来ずコケばかり増える事になりかねません。

水草メインの水槽ではCO2を添加しないと必ず不足すると考えてください。

 

CO2の添加方法

強制添加式


CO2が高圧で充填されたCO2ボンベからCO2を供給する強制添加式は、水草レイアウト水槽のCO2添加では最も使用率の高い添加方式です。
長期間安定したCO2の供給が行えるため、水草レイアウト水槽では、この強制添加式が使われています。

強制添加式では高圧ボンベに充填されたCO2を、圧力をコントロールできるCO2レギュレーターやスピードコントローラーで調節して添加する方式。
大型の水草水槽や水槽が多い人はミドボンと呼ばれる、緑色の大きな業務用CO2ボンベを使用することもある。

発酵式CO2添加

発酵式は酵母が発酵する際に放出されるCO2・炭酸ガスを利用したナチュラルなCO2発生装置。
安価で使い方も簡単ですが、発酵する際に強い臭が出たり、室温次第で添加量に影響するなどデメリットが非常に多い。
添加量の調節もほぼ出来ないので発酵式でCO2添加を選択する人は少ない。発酵が終わった中身の入れ替えや掃除も面倒だ。

化学式CO2添加

化学式は化学反応によりCO2を発生させる方法で、CO2レギュレーターが高価な器材だった一昔前は、自作のCO2発生装置の一つとして自作派アクアリストに利用されていた。
この化学式CO2発生装置もCO2の生成量が安定しなかったり、作成や意地が面倒なため、CO2セットが安価に手に入るようになった現在は使用されない。

発酵式と化学式は水草レイアウトの維持に向かないなので、下記ではCO2ボンベを使用した強制添加について解説します。

 

CO2の添加に必要な器材


CO2添加にはボンベやレギュレータ、CO2の拡散器など色々なアイテムが必要になる。CO2添加のタイミングを照明の点灯と自動でコントロールしたいなら、電磁弁とコントロールタイマーも必要だ。

【必要な器材一覧】
CO2レギュレーター
CO2ボンベ
ボンベスタンド
バルブ
スピードコントローラー
CO2拡散器
バブルカウンター
耐圧チューブ
シリコンチューブ
逆流防止弁
キスゴム

●あると便利な器材
電磁弁
コントロールタイマー
CO2ミキサー

電磁弁とコントロールタイマーは無くても構いませんが、電磁弁とタイマーあるとCO2の添加を自動化できます。
タイマーに三又タップを付ければ、照明の点灯と電磁弁によるCO2のを一緒にコントロールできますよ。
電磁弁とタイマーを付けると1万円くらい追加で出費が必要になります。

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CO2レギュレーター

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CO2レギュレーターとはCO2ボンベに接続して、高圧ボンベの圧力を安全な圧力に調節して送り出す装置。
レギュレーターは使用するCO2ボンベの規格によって種類があるので、ボンベと別々に購入する際は注意しよう。

CO2レギュレーターには基本的にスピードコントローラー(スピコン)と呼ばれる流量調節機能が付いているが、CO2のオンオフ機能が付いていないレギュレーターもあるので、その場合はバルブを用意しないと行けない。
CO2レギュレーターには色々な種類があり、なかには電磁弁まで一体化されたレギュレーターもありますよ。

レギュレーターはボンベの規格に合わせて購入しよう

CO2ボンベには最も一般的な74gの他に、アクアメーカーオリジナル規格のサイズも存在します。
60cm水槽1本までなら74gのボンベを使用する事が多いですね。

水槽を増やしたり1秒3滴以上の量を添加するならミドボンに対応したレギュレーターを使用するのもありでしょう。
一部小型ボンベ用のCO2レギュレーターでもアタッチメントでミドボン対応に変更できる物もありますね。

CO2ボンベ/炭酸ガスボンベ

CO2ボンベ(炭酸ガスボンベ)は、金属のボンベに高圧のCO2ガスが封入されたもので、74gまでの小型ボンベは使い捨てですが、ミドボンと呼ばれる業務用の大型ボンベは再充填が可能。

74gのCO2ボンベだと60cm水槽で1秒1滴/1日8時間ペースで約30日ほど使える。1秒3滴使うようならミドボンの方がランニングコストでかなりお得になる。

●ボンベスタンド
小型ボンベは底が丸く自立しないので、専用のボンベスタンドを使い垂直になるように設置しよう。
ボンベスタンドには平面に置くタイプと、水槽の縁に引っ掛けられるタイプがあります。

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新瓶のCO2ボンベは持ちもよく最も売れている超定番ボンベです。

 

バルブ・スピードコントローラー

スピコン 水草
バルブはCO2のオンオフを切り替えるスイッチの役割があり、スピードコントローラー(スピコン)はCO2の添加量の微調整が出来るアイテム。
どちらも圧力がかかる場所に使うので、レギュレーターと耐圧チューブで繋いで使用する。

バルブとスピードコントローラーは最初から内臓しているCO2レギュレーターもあるが、CO2レギュレーターに内蔵してあるスピードコントローラーは微調整が効かなかったりして調整が難しい場合がある。
特に小型水槽で添加量を細かく調節したいなら、スピードコントローラーは性能の良い製品を別途用意しても良いですね。

 

ディフューザー・CO2拡散器


ディフューザー(拡散器)は水中にCO2を溶解させる装置で、エアストーンより細かい穴の空いたセラミックから細かいCO2が水中に拡散されます。
ディフューザーには添加するCO2の量が分かりやすいバブルカウンター内蔵のタイプもあります。

●バブルカウンター内蔵のディフューザー

ガラス製のディフューザーにはバブルカウンター付きの製品もあり、インテリア性も優れています。
下から泡がポコポコ上がって来るので、1秒○滴と表現されるCO2の添加量を知るために必要なアイテムですね。

●CO2ミキサー
CO2ミキサーは外部式フィルターのホースに取り付けて使用する拡散器で、水槽内に設置する拡散器より効率よくCO2を供給できる。水槽内もスッキリするし、拡散器に苔も生えないメリットもある。
CO2ミキサーは使えるホース径が限られているのと、やや価格が高いのがデメリット。

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バブルカウンター


バブルカウンターはCO2の添加量を知るために必ず必要な器材です。CO2の添加量では「○秒に○滴」と表現されますが、この○秒○滴はバブルカウンターがないと判りません。
バブルカウンター内蔵の拡散器を使うならバブルカウンター単体を使う必要はありません。

バブルカウンターには水が入っていて、底部の突起から一定サイズの泡が上へと湧き上がっていきます。
バブルカウンターの水が電磁弁やボンベに入らないように、逆止弁をバブルカウンターの下に取り付けます。

 

耐圧チューブ・シリコンチューブ

耐圧チューブはレギュレーターからバルブ・スピードコントローラーまでの強い圧力がかかる部分に使用されます。硬いので弛ませないように、器具同士を必要な長さだけ最小限の長さで繋ぐのがおすすめ。

柔らかく取り回しの良いシリコンチューブはバブルから拡散器までの水槽内入る部分などに使用されます。
ガラス製の拡散器やバブルカウンターとの接続は、差し込みやすいシリコンチューブじゃないと、差し込む際に割れてしまうこともあります。

うっかり耐圧チューブが必要な場所にシリコンチューブを取り付けると破裂するので注意して下さい。

逆流防止弁

逆流防止弁は水の逆流を防ぐ装置で、シリコンチューブを使うバブル以降に取り付ける。
バブルとバブルカウンターの間につける事が多い。

キスゴム

キスゴムはチューブをガラス面に張り付けて固定する吸盤。
器具を繋ぐ前にキスゴムをチューブに通しておかないといけないのでわすれずに。

分岐パーツ


分岐パーツは1つのCO2ボンベから複数の水槽にCO2 を添加する場合に使用される。
ミドボン1つで3〜5本くらいの水槽にCO2を供給できるので、複数の水草水槽を設置したい水草マニアは利用したいアイテムだ。

 

CO2器材のセット方法


CO2器材のセット方法は、フルセットの商品なら取り扱い説明書に従いますが、個別に器材を揃える場合は下記の順番でボンベから水槽の拡散器まで接続します。

CO2ボンベ→レギュレーター→耐圧チューブ→バルブ→スピコン→シリコンチューブ→逆止弁→シリコンチューブ→バブルカウンター→シリコンチューブ→ディフューザー

電磁弁を使用するならバブルの位置に設置します。ディフューザーにバブルカウンターが付いているなら不用です。

CO2添加量の調節

必要なCO2の量は植えてある水草の種類、密度、水槽サイズや溶解効率など様々な要素で決まるため、CO2を添加する上で1番難しいのが添加量の調節でしょう。

添加量は先ずはかなり少な目に調節し、水草の気泡やエビなど生物の動きを良く観察しながら段階的に増やしていきます。

CO2の添加で怖いのが添加量の調節を誤った場合に起きるCO2中毒です。
魚の呼吸が荒くなり鼻上げしだしたり、エビが狂ったようにグルグルと泳ぎ始めたらCO2中毒の可能性を疑って下さい。
CO2の添加量が多すぎるとPHも酸性に傾きすぎるため、水草や貝にも影響が出る場合もあります。

CO2を添加し過ぎた場合は直ぐにエアレーションを行うか半分以上の水換えをします。可能なら両方実施してください。

 

【まとめ】
CO2の添加は水草レイアウト水槽を作るために必要です。上手くCO2添加して綺麗な水草水槽を作って下さいね。

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