クサビライシの飼育方法|種類、特徴、難易度、水質、照明、餌、増やし方、クサビライシの芽、パラオクサビライシ

クサビライシ 飼育 飼い方

クサビライシ 飼育 飼い方
クサビライシは富士山にも似た円形をしたサンゴで、LPS・ハードコーラルにも関わらず共肉を膨らませて移動したり、逆さまになっても起き上がる事ができる不思議な生態も特徴的です。

通常のクサビライシは飼育が容易ですが、パラオクサビライシだけは極端に飼育が難しいので注意が必要です。
クサビライシは基本的に分裂しませんが、「クサビライシの芽」を入手できれば沢山増やす事ができます。

今回は不思議なクサビライシの種類や生態、飼い方を紹介します。

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クサビライシの特徴

クサビライシ 飼育 飼い方
●学名:
●照明:中・60cm水槽で2000lm以上
●水流:弱〜中
●水質:硝酸塩20ppm以内
●水温:23〜26°C
●PH: 7.5〜8.5
●KH:8〜14
●濾過方式:特にこだわらない

クサビライシはLPSと呼ばれるサンゴで、単体性で大抵の個体は口が1つ付いていますが、中には2〜3つの口があるクサビライシも見られます。
クサビライシの骨格は中央から放射状に板状の骨板が沢山伸びており、骨格の裏面はほぼ平ら。共肉が付いている状態でも裏側の骨格に触れる事ができます。

形状は様々で、クサビライシの仲間は形状によってゾウリイシやマンジュウイシのように「○○イシ」と呼ばれています。触手も長いものから短く個体まで様々。クサビライシのカラーは大抵1〜2色が多い。

クサビライシは砂地やサンゴ枝が積み重なった場所に生息しており、共肉を膨らませて少しずつ移動する事が可能。逆さまになっても共肉を膨らませて水流を受けて、コロンと起き上がります。
クサビライシはLPSとしては非常に珍しい生態をもつサンゴと言えるでしょう。

因みに筆者が沖縄でダイビングをした時はサンゴの上に乗っていました。
クサビライシの芽から産まれた時は1cm程度の小さなサイズのはずなのに、何故かサンゴ枝の上に居る姿を見ると不思議でなりません。どうやって上に移動したのでしょうか?

クサビライシの種類

クサビライシ 飼育 サンゴ水槽
クサビライシには平たい円形のノーマル以外に形態によって色々な種類がある。飼育難易度はパラオクサビライシ以外はノーマル個体と差はほとんどない。
カワラサンゴだけライブロックに付着して成長し続けるが、これもクサビライシの一種である。

【主に流通しているクサビライシの種類】
ゾウリイシ、ネジレクサビライシ、ヘルメットイシ、パラオクサビライシ、イシナマコ、カワラサンゴ、クサビライシの芽

ヘルメットイシ

クサビライシ ヘルメットイシ
ヘルメットイシは名前の通りヘルメットのようにドーム型の形をしたクサビライシだ。一見ナマコなど他の生物にも見える面白いサンゴである。
似た形のクサビライシにゾウリイシもあるが、ゾウリイシは形以外は通常のクサビライシと表面が同じ見た目をしている。

マンジュウイシ

マンジュウイシ クサビライシ
マンジュウのようにドーム型をした可愛らしいクサビライシ。オレンジ色の丸いマンジュウイシは蜜柑に似ている。

パラオクサビライシ

パラオクサビライシ 飼育 飼い方
パラオクサビライシは非常に飼育難易度が高く、長期飼育が難しいクサビライシです。ミドリイシが飼育できる清浄な水質と強い光が必要だと言われています。
パラオクサビライシはガレ場で多く見られるため、砂に直置きせず、サンゴ枝を三角に組んだ上乗せるなどして、骨格裏の通水性を良くするのも効果があるらしい。

クサビライシの芽

クサビライシの芽 増殖
クサビライシの芽はクサビライシの卵がライブロックに付着して発芽したもの。
キノコのような形状をしており、芽の先端で成長したクサビライシの子供は、クサビライシの芽から剥がれ落ちて生活を始める。
なんと、クサビライシの芽からは次々と新しいクサビライシの子供が生成されるので、クサビライシの芽を入手できれば無尽蔵にクサビライシを増やすことが可能。

 

クサビライシの飼育方法

クサビライシ
クサビライシはオオバナサンゴなど他のLPS同様に飼育は容易です。LPS飼育の入門種にもおすすめですよ。配置場所はライブロックから砂の上までレイアウトの自由度が高いサンゴです。

購入時は共肉に厚みがある個体を選んだ方が安心だが、極端に痩せたり骨格が露出していなければ、良好な環境と時々餌を与えることで共肉の肉付きは良くなります。

注意点

クサビライシ飼育の注意点として、砂に置く場合はマガキガイが何度も上に乗ってしまうと調子を崩す可能性もあるので注意しよう。
平たい形状なのでゴンベやギンポなどの魚も乗りやすいし、ハゼに砂をかけられてしまう事もある。

骨格と砂の間にゴミが溜まると状態が悪くなるとも言われています。心配なら時々移動させてあげれば良いと思います。

 

照明・光量


クサビライシ自体はそれほど強い光は必要ありませんが、底面に置くことが多いので、底面に置くなら照明は多少強目の方が良いですね。
60cm水槽なら2000lm(ルーメン)くらいは欲しいです。クサビライシは蛍光色が強い個体が多いので、照明は20000K(ケルビン)の青みがかった色合いがおすすめ。

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給餌

クサビライシ 給餌 餌
クサビライシの給餌はしなくとても光合成だけで飼育が可能性ですが、2〜3週間に1度、口のあたりに口のサイズに合わせ3mmほどに砕いたクリルや海水魚の餌を数粒与えるのも良い。
クサビライシは表面の粘液に乗った餌を、まるで蕎麦を吸い取るように粘液ごと口に吸い寄せて食べる。見ていると餌が口に吸い寄せられていくので不思議だ。

 

クサビライシが溶ける・不調

クサビライシ 溶ける 不調
水質と光量が適正ならクサビライシはあまり状態が悪くなることは少ない。しかし、原因不明で共肉が溶けてしまい、周囲からハゲて骨格が剥き出しになることがあるが、クサビライシが不調になる原因は様々。
購入初期なら元々状態が悪かったか、水質変化が大きかった可能性、飼育生物からのストレスが可能性として考えられる。

クサビライシの上に乗ったり砂をかけるような生物は入れないか、クサビライシを保護する対策する必要があります。
よくサンゴ水槽に投入されるマガキガイは砂の上に配置してあるクサビライシの天敵で、マガキガイは平気でクサビライシの上によじ登ってしまう。
この場合はクサビライシをライブロックや輪切りにした塩ビ管、または猫除けシートに乗せて、マガキガイがよじ登れないようにしよう。

パラオクサビライシの場合はミドリイシ水槽でも長期飼育できない事が多く、パラオクサビライシに必要な飼育環境や必要な要素は謎が多いです。
水深を色々と調べられる人に解明してもらいたいですね。

 

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