ハナガタサンゴはふっくら丸みを帯びてザラザラとした共肉が特徴的なサンゴで、種類やカラーのバリエーションも豊富でコレクション性の高いサンゴです。
ハナガタサンゴは飼育も簡単で強い照明も必要なくLED2灯・蛍光灯2灯から飼育が楽しめる。LPSの飼育入門種としてもおすすめ。
ハナガタサンゴは餌をよく食べるので、給餌をすると状態良く飼育することができます。

ハナガタサンゴの飼育方法
●学名: Genns Lobophyllia
●照明:中
●水流:弱〜中
●水質:硝酸塩が20ppm以内
●水温:23〜26°C
●PH: 7.5〜8.5
●KH:8〜14
●濾過方式:特にこだわらない
ハナガタサンゴはオオバナサンゴにもよく似ていますが、ハナガタサンゴは骨格にトゲが複数付いており、共肉の表面にも骨格のトゲによる出っ張りが見られる。
ハナガタサンゴは単体生ではなく、複数の個体が繋がったコロニータイプ(群体)も普通に流通している。コロニータイプのハナガタサンゴは他の近縁種よりボリュームがあり、レイアウトでも目立つポイントになりますよ。
共肉の表面は細かい凹凸やシワが横方向に入っているのも特徴だが、ハナガタサンゴにも複数の種類があるので質感に差がある。
ハナガタサンゴはカラーパターンが豊富で不透明な共肉に濃い色が付いている。他のサンゴより蛍光色を持つ個体の割合は少ないようです。
カラーはグリーン、オレンジ、レッド、パープル、ブルー単色とその組み合わせがあり、模様も色々あり実にコレクション性が高い。
購入時の注意点
購入する際は共肉が良く膨らみ痩せていない個体を選びましょう。明らかに骨格が露出していたり共肉表面がトゲトゲしているハナガタサンゴは痩せている可能性が高い。
写真の上下2個体は骨格が見えてしまっており、こうなると露出した骨格はライブロックと同様で、剥き出しの骨格に共肉は再生しない。
残った共肉と骨格部分が育ち覆うのを期待するしかないが、骨格が見えている時点で状態が良くない証拠なので購入は控えた方がよいでしょう。
ハナガタサンゴの種類
ハナガタサンゴには通常のハナガタサンゴ以外に、マルハナガタ、パラオハナガタ、オオハナガタなど数種類が存在している。
アザミハナガタとコハナガタは大きなグループになるので、別なページで紹介しています。
マルハナガタ
この中でよく見かけるのはマルハナガタで、マルハナガタは複数のポリプが集まった外見をしている。
マルハナガタのポリプは個々が独立しているが、2つのポリプが繋がっているパターンも見られ、成長すると独立して別れる場合もある。
水質
ハナガタサンゴは水質の対応範囲も広く、オオバナサンゴやアザミハナガタサンゴよりも飼育が簡単です。
ソフトコーラルが飼育できる環境なら基本的に飼育が可能。
硝酸塩が20ppm以上にならないように注意しましょう。
照明
ハナガタサンゴはLPSの中でも弱い照明も飼育ができる種類で、60cm水槽でLED1灯でも光りが良く当たる場所に配置すれば大丈夫。
ソフトコーラル水槽にLPSを入れてみたいなら、まずはハナガタサンゴを選ぶのが入門には良いですね。
餌
ハナガタサンゴはエサをよく食べるサンゴで、1〜2週間に1度のペースでエサを与えると共肉の状態が良くなります。月2回くらいはクリルを3〜5mmくらいに砕き、ふやかした物を与えましょう。
トゲトゲした骨格が浮き出て痩せているようなら、給餌頻度を週1回くらいに増やしても良いですね。
筆者の飼育していたハナガタサンゴは、魚用の粒状飼料も喜んで食べていました。
ハナガタサンゴに餌を与える際は、クリルをふやかした液を水槽にすこし垂らして、匂いでポリプを開かせてからエサをやると良い。
口の凹みと共肉の境目から触手が伸びてきたら、口にクリルを置いてあげると素早く取り込んでくれます。
毒性
ハナガタサンゴと近縁種のアザミハナガタ、オオバナサンゴは接触しても大丈夫。
種類によってはアザミハナガタサンゴには負けてしまう場合があるので注意しよう。
ハナガタサンゴの毒性自体は強くないので、同じLPSのキッカサンゴやキクメイシ、触手の長いサンゴには負けてしまう。

(サンゴ)おまかせソフトコーラル3種セット SSサイズ 北海道・九州航空便要保温
Amazonでcharm(チャーム) (海水魚 サンゴ)おまかせソフトコーラル3種セット SSサイズ の価格を調べるならコチラ
こちらの記事もおすすめ
●初心者におすすめの丈夫なサンゴ10選|強い照明も必要なし