ハマサンゴは滑らかな表面の骨格に小さなポリプが並ぶSPSの仲間で、比較的ミドリイシに近い飼育環境が必要となります。
ハマサンゴには幾つかの種類があり、エダハマサンゴのように樹状に立ち上がり成長するタイプもありますよ。
ハマサンゴにはイバラカンザシなどケヤリムシが寄生していることもあり、種類によっては赤や青、黄とお花畑のようで非常に美しい。

ハマサンゴの種類
ユビエダハマサンゴ
ユビエダハマサンゴは指のような太く短い枝を伸ばすハマサンゴ。画像のユビエダハマサンゴにはケヤリムシが寄生しています。
アミメハマサンゴ
アミメハマサンゴは細かい粒々としたポリプが特徴的。形状は塊状で自身で凸凹した骨格を形成しながら成長していきます。
変化は少ないですが、光を当てるとポリプの部分が少し盛り上がります。
イバラカンザシ
ケヤリムシ/ハードチューブが寄生したハマサンゴはイバラカンザシと呼ばれる。簪を刺したような姿は非常に美しい。維持するには最低でも週一回はケヤリムシへの給餌が必要です。
ハマサンゴの飼育方法
●学名:Genus Porites
●照明:強
●水流:中〜強
●水質:硝酸塩が5ppm以内
●水温:23〜26°C
●PH: 7.5〜8.5
●KH:8〜14
●濾過方式:特にこだわらない
ハマサンゴは薄く共肉と硬い骨格を持つSPSで、様々な種類があるので他のサンゴとして販売されていることもあります。
エダハマサンゴがエダコモンとして販売されているは良くあること。ハマサンゴ自体はあまり人気がなく、欲しくて仕入れるショップは少ないと言えますね。
ハマサンゴはカラーパターンや形状も色々あるので、もっと人気が出ても良いと思うのですが…
ミドリイシを購入したらベースロックに小さなハマサンゴが付いていように、たまたまオマケ的について来ることも多いです。
カラーはベージュ、グリーン、パープル、オレンジ、レッド、イエローとミドリイシなどSPS同様に多彩で美しい個体も見られます。
液体フードなら食べない訳ではありませんが、ハマサンゴは光に依存しているので給餌は全く必要ありません。
水質
ハマサンゴの飼育には硝酸塩やリン酸塩など栄養塩が少ない清浄な水質が必要です。ミドリイシよりは多少栄養塩の蓄積にはルーズですが、長期飼育や骨格の成長を期待するなら検出されない方が良い。
出来ればカルシウムリアクターを使用して常に高いKH・カルシウム濃度、微量元素を供給したところです。やはりハマサンゴの飼育にはフル装備のSPS水槽が理想ですね。
ハマサンゴは強い水流を好むので、ランダムな水流が強めに当たる場所に配置すると良いでしょう。
照明
ハマサンゴはSPSだけあって飼育には強い照明・光が必要です。60cm水槽でメタハラ150W、LED80W程度は必要です。
毒性
毒性と攻撃性は他のサンゴと接触さえ注意すれば無いと言っても良いレベルです。筆者が飼育していたハマサンゴはウミアザミの土台にくっ付いていましたが、特にウミアザミのポリプと接触しても大丈夫なようでした。
とは言え、ハマサンゴにも種類があり毒性や耐性など異なる可能性があるので注意して下さい。
ハマサンゴ自体は触手も出さないため、他のサンゴからの攻撃や落下にさえ注意すればトラブルは起きないでしょう。
増殖・増やし方
ハマサンゴは割って簡単に増やすことが出来ます。現実的ではありませんが、性質上はポリプ一つ一つに分けても成長しますよ。
割った骨格はサンゴ用の接着剤でライブロックなどに接着しましょう。

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