ニシキヤッコの飼い方|餌付け、性格、混泳、寿命、価格、サンゴ水槽、飼育

ニシキヤッコ 飼い方 飼育 餌付け

ニシキヤッコはニシキヤッコ科の1属1種の非常に美しい海水魚です。ニシキヤッコの体色はやや幅広な黄・青・黒の縞模様に、黄色い口元と胸ビレが特徴的で、一度見たら他の海水魚と見間違うことはないでしょう。

ニシキヤッコの飼育の難易度は普通ですが、注意点として餌付けをしないと人工飼料を食べない個体がおり、飼育者が人工飼料を食べるように餌付けをする必要があります。導入初期に餌付けが上手くいかないと長期飼育は難しくなる点のみ注意が必要でしょう。
サンゴとの相性ですがSPSと呼ばれるミドリイシなどのサンゴと同じ水槽でも飼育している人も多いものの、基本的にニシキヤッコはサンゴをつついて食べてしまいます。
今回はニシキヤッコの飼育方法や餌付けの方法を紹介します。

ニシキヤッコの特徴

ニシキヤッコ 飼い方 飼育 餌付け
分布:西部太平洋・インド洋・紅海
全長:30cm
寿命:5〜8年
水槽:90cm水槽以上
水温:22〜26℃
水質:PH8.0〜8.5
性格:やや気が強い
混泳:可能(サンゴはSPS以外ほぼ不可)

ニシキヤッコは誰もが一度見たら見間違えない特徴的な色彩をしたヤッコの仲間で、海水魚の中でも特に美しい魚とも言われるほどです。ヤッコのなかでもニシキヤッコ、シマヤッコ、スミレヤッコの3種類は3大ヤッコとも呼ばれるほど人気のヤッコですね。
ニシキヤッコは自然界では西部太平洋からインド洋・紅海に生息しており日本では沖縄のサンゴ礁でもその姿を見られます。
体色は黄色・青(水色)・黒の3色の縞模様が入り、縞模様の黄色と青のみ幅が広い。口元から胸ビレ、尾鰭が黄色に染まる。日本(沖縄)、フィリピン、マーシャル産のニシキヤッコはやや色合いが地味で頭が白いのが特徴。
より体色が美しいとされるのはインドニシキや紅ニシキと呼ばれるインド洋・紅海産のニシキヤッコで、青味が強くメリハリのある体色をしている。特に紅海産の紅ニシキは輸入数も少なく非常に高値で取引されている。同じ産地でもバンドが乱れる個体もあり、そのような個体を好む人も多い。

幼魚期は成魚と全く異なる体色をしており、黄色い部分の面積が多く、背鰭の尾鰭付近にある幼魚斑が特徴的。幼魚斑は身を守るたもにあるとされ、丸く目玉ように見えるため外敵からの攻撃をかわす狙いがあると言われています。

自然界での生息場所はリーフと呼ばれるサンゴ礁やサンゴ礁周辺の岩礁帯、ドロップオフと言う海中の崖などの地形変化のある場所を好んで生息している。単体の場合とペアで生活している様子が確認できる。繁殖期のみハーレムを形成して群を作る。
食性は雑食性で海藻からホヤ、カイメン、サンゴ、多毛類、アミ類など幅広く捕食している。

販売価格

ニシキヤッコ 飼い方 飼育
ニシキヤッコの販売価格は産地や個体ごとの美しさ、サイズに比例するので、下記の販売価格は参考程度にお考え下さい。
紅海産のニシキヤッコは価格が高いものの、正直インド洋産のニシキヤッコと美しさに価格ほどの差はないと思います。観賞魚業界では美しさ以外に入荷が少ないことも付加価値とされるためで、コスパを考えるとインド洋産のニシキヤッコがおすすめでしょう。

沖縄産:1万円
マニラ、バヌアツ産:6000〜8000円
インド洋産:1〜2万円
紅海産:3〜5万円

【海水魚】ニシキヤッコ(SMサイズ)(1匹)±7-8cm前後(生体)(海水魚)(サンゴ)

 

ニシキヤッコの飼育

少し前までニシキヤッコはデリケートで長期飼育が難しいヤッコの代表的な存在でしたが、現在は輸送技術の向上により状態の良い個体が流通するようになり、人工飼料の進歩によって餌付けも比較的容易になったため長期飼育が可能になりました。
ショップで販売されている時点で既に人工飼料に餌付いている個体もいるので、初心者なら最初から人工飼料を食べるニシキヤッコを購入した方が良いでしょう。購入する際は実際に人工飼料を食べるところを確認して、同じ種類の人工飼料を購入するようにしてください。

ニシキヤッコは水質が悪化に弱く硝酸塩が増えると色が黒ずみ退色したり拒食して徐々に弱って死んでしまいます。複数の魚と混泳させるなら濾過槽の容量や水換えの量を増やすなど対策しないといけません。

水槽

熱帯魚水槽
ニシキヤッコの飼育に必要な水槽サイズは90×45×45cmの90cm水槽が定番サイズ。90cm水槽にライブロックを組めばデバスズメや小型魚、キイロハギやナンヨウハギと言ったハギとの混泳も可能です。同サイズの魚2〜3匹と混泳するなら90cm水槽、同サイズの魚4〜5匹と混泳するなら120cm水槽が必要になります。
混泳の組み合わせ例としては90cm水槽にニシキヤッコ1匹、キイロハギやナンヨウハギ1匹、カクレクマノミ2匹、ハタタテハゼ3匹なんてのもおすすめ。クマノミとハタタテハゼをデバスズメダイ5〜7匹にしても良いですね。

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濾過・フィルター
理想的な濾過方式はオーバーフロー濾過です。オーバーフロー濾過は濾過槽に沢山のろ材と水が入るので、各種ある濾過方式の中で最も水質が安定する濾過方法です。特にデリケートなサンゴも一緒に飼育するならオーバーフローをおすすめします。
デメリットとして水槽も専用の物が必要なため価格が高く、大きな濾過槽により飼育設備の重量もかなり増えてしまいます。

オーバーフロー濾過が無理なら、濾過能力の高い上部式フィルターをメインに、外部式フィルターを組み合わせるなどして濾過能力を向上させて水質を安定さよう。
プロテインスキマーを取り付ければフンや残エサから発生するタンパク質を除去できるので、硝酸塩の蓄積を抑えて水質の悪化を防止できますよ。オーバーフロー水槽じゃなくてもハングオンタイプのプロテインスキマーも複数販売されているので設置を検討しても良いですね。

エサ

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ニシキヤッコが人工飼料を食べるなら購入するショップで与えている人工飼料と同じ物を購入すれば良いでしょう。
問題なのは人工飼料を食べない個体で、人工飼料で飼育したいなら飼育者が餌付けしないといけません。
ニシキヤッコは自然下では雑食性で様々な物を捕食していますが、主食は海藻(マリンプランツ)やカイメンを好む草食系の傾向が強いヤッコです。
なので人工飼料を与える場合は草食系のヤッコに適した「ひかひプレミアム70」「メガバイト」がおすすめです。大手メーカーである「ひかり」の餌はヤッコの食いつきが非常に良い人工飼料としてヤッコ飼育者からも支持されています。
人工飼料にはSサイズやMサイズと粒の大きさに差があるので、幼魚用なのにうっかり大きな粒の餌を購入しないように注意して下さいね。

海藻が大好物

ニシキヤッコは海藻が大好物の草食性の強いヤッコであり、飼育下では主にウミブドウ、ジュズモ、ヘライワヅタ、センナリヅタ、フジノヅタと言った海藻を好んで食べる姿が見られます。
とは言え、海藻でヤッコの餌として与えられるほど価格が安いのはウミブドウやジュズモくらいで、あまり海藻を主食として与えるのはランニングコストを考えると適切とは言えません。
おやつ程度に与えるか、人工飼料に慣らすまでは海藻を与えますが、人工飼料に餌付けできないと延々とお高い海藻を購入しないといけなくなるので、餌付けされていないニシキヤッコを購入する場合は良く検討するべきです。

餌付け

人工飼料を食べないニシキヤッコの餌付けですが、まずニシキヤッコのみを隔離箱や水槽に入れて、3〜7日ほど断食させて空腹にさせて人工飼料を与えて見て下さい。口にすれば食べてくれる可能性は高いです。
人工飼料に全く興味を示さない場合は、あさりの剥き身をペースト状にした物に砕いた人工飼料を混ぜ、貝殻に詰めて与えると食べると言う方法が知られています。人工飼料の匂いや味に慣れると、やがて人工飼料だけでも食べるようになります。
しかし、そもそもニシキヤッコがアサリを食べない場合はこの方法での餌付けはできません。

人工飼料に餌付けできるかは幼魚・成魚でさは無いようですが、幼魚期の方が体力がないぶん断食での餌付けにはリスクが伴います。断食させるから幼魚のうちはしっかり食べさせて、ある程度体力が付く10cm以上に育ってから餌付けした方が良いかもしれません。

水質

ニシキヤッコに適した水温は25℃前後で、冬はヒーター、夏場はクーラーが必要になります。熱帯魚用のヒーターは26℃固定のオートヒーターが多いので、購入する際はダイヤル付きで温度の設定が可能なタイプを購入して下さい。
ニシキヤッコは水温が28℃を超えると体調を崩すため、夏場は必ず水槽用のクーラーで飼育水を冷却して下さい。クーラーは高価な機材ですし、作動音もかなりうるさいので、水槽設備の設置場所は寝室だけは避けましょう。

硝酸塩の蓄積についてもデバスズメダイなど飼育が容易な海水魚よりやや敏感で、水質が悪化すると体色が薄くなったり黒ずんで鑑賞価値が下がってしまいます。綺麗な体色を維持するには1〜2週間に1回、半分〜3分の1程度の定期的な水換えを行い、良好な水質を維持するようにして下さい。水換えの頻度は多いに越したことありません。

ニシキヤッコはベアタンクでも飼育できるのでライブサンドやサンゴ砂はなくても構いません。サンゴ水槽ならサンゴの事を考えて通常通り砂を敷けば良いでしょう。

混泳

海水魚 混泳 ライブロック
ニシキヤッコは混泳も可能ですが気が強い性格かつストレスを溜めやすい傾向にあるのでその点だけ気をつけましょう。ニシキヤッコより小さな魚と混泳するなら大きなライブロックを積み上げ1〜2つの山を作り、混泳魚の隠れ家やシェルターを設けるようにして下さい。
90cm水槽なら同サイズのヤッコ2〜3匹との飼育が可能。120cm水槽なら5〜6匹のヤッコと余裕を持って飼育できます。

ニシキヤッコと同程度の大きさの魚と飼育する場合はライブロックを入れるとニシキヤッコと混泳魚が縄張りを主張して喧嘩しやすくなるため、サイズが近い魚と混泳させるならベアタンクにして数を多めに入れるのがおすすめです。ニシキヤッコとサイズが近い混泳魚1〜2匹だと喧嘩しやすくなるので、混泳魚の数は3〜4匹程度と多めにしてお互いが縄張りを主張できないようにします。
ニシキヤッコは攻撃される立場になると打たれ弱い傾向があるので注意しましょう。

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サンゴとの飼育

サンゴ水槽での飼育ですが、ニシキヤッコはサンゴはつついて食べてしまう傾向があるため、基本的にはサンゴとの混泳は不向きと考えた方が良いでしょう。
しかし、個体差もあり人工飼料に餌付けされていればサンゴに全くと言って良いほど危害を加えない個体も見られます。ニシキヤッコと飼育しやすいサンゴはミドリイシなどSPSで、LPSとソフトコーラルは柔らかいため食べられやすい。
またサイズが大きいほどサンゴを食べる傾向があるので、サンゴ水槽に導入するなら出来るだけ小さい個体がおすすめです。サンゴが突かれるようになったら将来的にサンゴを諦めるかニシキヤッコを隔離する、手放すなど対策しないといけない可能もあるのでよく考えて導入したいところです。

ちなみに、サンゴだけでなくカイメンとシャコガイもつついて食べてしまうので注意して下さい。シャコガイは外套膜と呼ばれるヒラヒラしま膜が多少食べられても大丈夫なんですが、何度も突かれると外套膜を出さなくなり、やがて光合成ができないため弱って死んでしまいます。ニシキヤッコの水槽にシャコガイは入れないようにしましょう。

サンゴではありませんがライブロックに付着するカイメンとホヤ、海藻などの生物も食べるため、せっかく生物層が多いライブロックが台無しになる点は注意しないといけません。なのでグレードの低いライブロックを使えば良いかと思います。

【まとめ】
ニシキヤッコは飼育環境さえ整っていれば長期飼育も難しくありません。海水魚好きなら是非ニシキヤッコの飼育に挑戦さて見てください。