ブラックモーリーの飼い方|繁殖、混泳、大きさ、価格、飼育

ブラックモーリー 飼育 飼い方

ブラックモーリーはグッピーを真っ黒く塗り潰したような姿が特徴的な卵胎生メダカの仲間です。グッピーよりも大型で見栄えがしますし丈夫で飼育も簡単です。ブラックモーリーは尻ビレの形状でオスメスの判別も容易にできるため、熱帯魚ショップではペアで販売されており、初心者でも簡単に増やす事ができます。熱帯魚のブリードに挑戦したいならブラックモーリーはブリーディングの入門種におすすめですね。
水草水槽に油膜やコケ・藍藻・アオミドロを食べてくれるメンテナンスフィッシュとして導入される事もある役立つ熱帯魚です。

ブラックモーリーの特徴

ブラックモーリー 飼育 飼い方
学名:Poecilia sphenops var
分布:改良品種
全長:6〜8cm
寿命:3年
水槽:30cm水槽以上
水温:24〜28℃
水質:6.0〜7.5PH
性格:温和
混泳:可能

ブラックモーリーはセルフィンモーリーを品種改良した改良品種です。卵胎生メダカと呼ばれる卵ではなくメスが稚魚出産するメダカ仲間です。
ブラックモーリーが真っ黒いのはメラニン色素が過剰に分泌されるためで、色素が抜けて白くなるアルビノとは逆の性質で黒くなっています。
真っ黒い特徴的な体色は水草水槽でも映えますし、混テトラなどきらびやかな魚を泳がせた泳水槽に数匹導入すればよく目立つチャームポイント的な存在になるでしょう。

飼育費用

45cm水槽から飼育ができるので水槽やフィルター、アクセサリーなどの飼育設備にかかる費用も7000〜15000円で収まります。専用の水槽台を購入すると少し費用が嵩みますが、45cm水槽までならキッチンカウンターや頑丈な下駄箱にも設置できるかもしれません。出来れば専用の水槽台に乗せて頂きたいものですが..

価格

ブラックモーリー自体の販売価格は150〜300円程度、熱帯魚ショップやネット通販だと割安ですが、ホームセンターだと少し高くなる。
通販で購入するのは心配と思う人もいるかもしれませんが、近年は熱帯魚の輸送技術が向上しているので死着は滅多ありませんよ。自分の目で見て選べないので評判の良いお店で購入するようにしましょう。

大きさ

ブラックモーリーの大きさは6〜7cmですが、幼魚期の給餌量やオスメスで最終的なサイズに差が生じます。大きなブラックモーリーに育てたいなら幼魚期から小まめな給餌を心がける必要がありますよ。

寿命

ブラックモーリーの寿命は2〜3年で平均寿命は2年弱。2年を過ぎると体の色が薄くなってきて、病気にかかりやすくなりポツポツと死んでしまいます。2年くらい経過して体がうっすら白っぽくなり、あまり泳がなくなって水底でジッとしていることが多くなったと感じたら寿命が近いのかもしれませんね。
あまりストレスが掛からないように良好な環境を維持して見守ってあげましょう。

ブラックモーリーは稚魚を産む卵胎生

メスが卵ではなくお腹の中で孵化させた稚魚を産む変わった生態が特徴です。稚魚は最初から2〜3mmほどありすり潰したエサを食べられるため飼育も容易で熱帯魚ブリーディングの入門種に最適ですね。ブラックモーリーの繁殖・ブリードについては下記で紹介します。

ブラックモーリーは油膜対策・コケ取り生体としても活躍

ブラックモーリーは草食性が強く、油膜や藍藻、アオミドロと呼ばれるコケも食べるため、水槽のコケ取り生体・お掃除屋さんとしても活躍します。ブラックモーリーのように藍藻・アオミドロ・油膜を好んで食べる生体は少ないので貴重な存在です。

油膜や藍藻、アオミドロは水草水槽に良く発生するので、水草水槽に泳がせる魚として最初からブラックモーリーを導入しておけば鑑賞とブリーディングも楽しめる他、水槽も綺麗になって一石二鳥。水草や流木、砂の上に生えた藍藻やアオミドロを啜るように食べるブラックモーリーの姿も見ていて面白いですよ。
ちなみに油膜は浮遊性バクテリアと藻類によって発生する2種類がありますが、ブラックモーリーはどちらの油膜も食べてくれます。

ただし、葉の柔らかい水草を食べる可能性があるのと、人工飼料やアカムシなど沢山食べさせてしまうとコケを食べなくなるので注意が必要です。パールグラスなど葉が小さくて柔らかい水草は食べられる可能性がありますが、普通に給餌さえしていれば明らかに葉が無くなるほどは食べません。

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ブラックモーリーの飼い方

ブラックモーリー 飼育 飼い方

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水質

ブラックモーリーの飼育に適した水質はPH(ペーパー)6.5〜7.5の弱酸性から弱アルカリ性の水質です。
書籍によっては中性から弱アルカリ性と記載されている場合もありますが、大抵の人が弱酸性の水質で飼育しているので全く問題ありません。
とは言えペーパーが6.0以下にならないように注意して下さい。長期間ペーパーが低い環境で飼育していると細菌感染症になり尾が溶けたり、ヒレや口が白くなる病気にかかる可能性が高くなります。
ブラックモーリーの原種やメダカの仲間は水質変化の激しい小川などに生息するため、テトラなど他の小型熱帯魚と比べると水質の変化に強い。

水質管理の注意点としてはペーパーの下がり過ぎと硝酸塩の蓄積による水質の悪化が重なると、いくら丈夫なブラックモーリーと言えど体調を崩して尾腐れ病や水カビ病などに感染し易くなってしまいます。
最低でもペーパーが6.0以下にならないように毎週半分から三分の一水換えを行い良好な水質を維持して下さい。

水槽


ブラックモーリーは6cmと小型なので30〜45cm以上の水槽で飼育が楽しめる。ペアで飼育するなら中型の産卵箱も設置するため、スペースに余裕のある45cm水槽を選んだ方が良いでしょう。

水槽のレイアウトは自由で良く、砂を敷いて水草を植えるのも良いですし、ブリーディングメインならベアタンクでも構いません。
砂を敷く場合はあまり水質を酸性に傾けるソイルだけは避けた方が良いでしょう。水質を中性付近に維持できるソイルやセラミックサンドなら問題ありません。
水質に変化を与えない、又は中性から弱アルカリ性に維持しやすい田砂や大磯砂、川砂がおすすめです。

ブラックモーリーの飼育引数の目安は、30cm水槽で2匹(1ペア)、45cm水槽で4匹(2ペア)、60cm水槽で8匹(4ペア)が適切な飼育匹数です。
この他に混泳魚としてテトラやコリドラスを数匹導入すると良いでしょう。オスは繁殖可能になるとメスを追いかけ回すので、オスメスは同数入れるかメスを多くした方がメスの負担が少なくなりますよ。

水草を植えるなら葉のボリュームがあるウォーターウィステリアは親魚と稚魚の隠れ家にもなるのと、水質浄化効果も高いのでおすすめ。あまり細かい葉の水草や葉が柔らかい水草は食べられる可能性めありますから、ある程度大ぶりな水草を使ってレイアウトした方が良いですね。

濾過・フィルター

フィルターは水槽サイズに対応した製品なら外掛け式や投げ込み式、スポンジフィルターなど好みのフィルターが使えます。
注意点としてモーリーは強い水流を好まないので、パワーのあるフィルターを使うなら排水の向きを変えるなどして水流を弱めるようにしましょう。
ポンプで水を循環するフィルターを使うなら、ストレーナー(吸い込み口)には稚魚を吸い込まないようにスポンジを取り付けましょう。

ヒーター
ブラックモーリーの飼育に適した水温は24〜26度なので、ヒーターを通年導入して水温を維持しましょう。
夏場は入れない人もいますが、気温の低下やエアコンの風がよく当たる場所だと水温が下がりすぎる可能性もあります。
なのでヒーターは常に水槽に入れておいた方が良いですね。

使用するヒーターの容量・ワット数は30cm水槽で60w、45cm水槽で80w、60cm水槽で150w。冬の寒さが厳しい東北地方や北海道ならプラス20〜30wの容量がかるヒーターを使用した方が良いですね。

小型熱帯魚専用のフレーク状や粒状の人工飼料を与えれば大丈夫。人工飼料だけで飼育は可能ですが、オヤツ程度に冷凍・乾燥アカムシを与えるのも良いでしょう。
給餌の回数は朝夕の2回、1〜2分で食べ切る量を軽くお腹が軽く膨らむ程度に与えましょう。

混泳

熱帯魚 混泳
ブラックモーリーは基本的温和な性格なのでテトラの仲間やグッピー、プラティのような他の卵胎生メダカ、エンゼルフィッシュと言った2〜15cmの様々な熱帯魚と混泳が楽しめる。

ブラックモーリーとの混泳で相性が良いのはネオンテトラやカージナルテトラなど2〜6cmの小・中型のテトラや卵胎生メダカ、遊泳層が異なるコリドラスやオトシンクルス、クーリーローチは特におすすめ。

ブラックモーリーに危害を加えない魚なら大抵の魚と混泳可能ですが、産卵箱を使用しないナチュラルブリードを考えるなら稚魚が食べられてしまうのでブラックモーリーのペア以外の魚は入れない方が良いですね。
稚魚を捕食しないオトシンクルスやコリドラスはブリード水槽でも混泳が可能で相性も非常に良い魚です。

繁殖期のオスは気が強くなる

ブラックモーリーのオスは繁殖期になるとやや気が強くなり同種や姿形が似た魚を追い回すことがある。怪我をさせるほど酷い攻撃はしないが、グッピーなどヒレが裂ける可能性があるため、あまり気が強くなるようなら隔離箱に入れる措置も必要でしょう。

相性が悪い混泳相手

ヒレを齧るスマトラとの混泳は控えた方が良い。気が荒いベタは無理だし、エンゼルフィッシュなどシクリッドの仲間も縄張りを主張するので小型水槽での混泳に適さない。エンゼルフィッシュと混泳させるなら90cm水槽くらいは用意したいものです。

ブラックモーリーの繁殖

ブラックモーリー 繁殖 ブリード
卵胎生メダカのブラックモーリーはオスとメスが交尾し、メスがお腹の中で卵を孵化させてから10〜80匹程度の子供を産み落とします。
ブラックモーリーは生後3ヶ月程度で繁殖が可能になり、オスがメスを追いかけて体当たりするようになりますが、飼育者が知らぬ間に妊娠していることも多い。

オスメスの見分け方

ブラックモーリーのオスメスの見分け方は簡単です。尻ビレの先が棒状に伸びているのがオス。通常の魚と同様にヒレが丸っこいのがメスです。
体型はオスがスレンダーで大きさも最大6cmほど、メスは丸っこい体型で8cm弱まで成長します。
繁殖期のオスはしつこいのでメスへのストーキングや体当たりが酷いならオスかメスの何方かを隔離する必要もあるでしょう。

増やし方

ペアで飼育していると自然に交尾をし、メスは妊娠すると明らかにお腹が大きくなってきます。お腹が膨らみ始めて3週間くらい経過したらメスを産卵ボックスに移しましょう。
出産が間近になると雌のお尻に白っぽい出っ張りが現れます。この状態になったら出産まで1日以内と思って良いでしょう。
産まれた稚魚は半日もすると餌を食べれるようになるので、親に与えている餌を粉末状にすり潰した物を与えましょう。

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増えすぎたら..
ブラックモーリーは少なくとも一度に10匹以上の稚魚を生むので、飼いきれないほど沢山増えた場合に備えて里親を探しておきましょう。安心なのは購入した熱帯魚ショップなどに引き取ってもらえるように事前に相談しておくことですね。
親魚と飼育するなら近親交配しないように稚魚のオスメスを管理する必要がある。増やしたくないならメスとオスを分けて飼育するしかありません。
そうなるとメスを追い回すオスを隔離するのが手っ取り早いので、そう考えるとオス親は最初から1匹にしておいた方が良いかもしれませんね。

病気

白点病の症状と対処方法
白点病は体に白い点々ができる病気で、感染力が強く、1匹が白点病を発症すると、早いペースで他の魚にも伝染してしまいます。
白点病は魚の導入初期や、環境の変化で魚の免疫力が下がり弱っているときに発症します。白点病の原因は線虫と呼ばれる寄生虫です。

白点病の治療方法
白点病の治療方法は、発症初期で白点が10個以下であれば、水温を1〜2℃(28℃まで)上げて、塩分濃度が5〜10%になるように塩を加えれば、初期の白点病なら完治できるでしょう。ただし、上記の方法は水草が植えてある水槽では使えません。
白点が全身に広がり重症の場合は、発症した魚を別の水槽やバゲツに隔離し、1週間ほどメチレンブルーで薬浴しましょう。

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腹水病の症状と治療方法
腹水病にかかると、お腹が張りパンパンになったり、いびつにボコボコと膨らむ病気です。腹水病の原因は、水質悪化でエロモナス菌が繁殖したか、老化によって免疫力が落ちて感染したことが考えられます。

腹水病の治療方法
腹水病は水質悪化が主な原因なので、水を全て交換し砂やろ材も洗い、バクテリアを添加してリセットを行い、細菌の排除と水質の改善を図りましょう。
腹水病を発症している個体は別の水槽に隔離し、グリーンFで薬浴してください。

気泡病の症状と治療方法
気泡病にかかると体に水膨れのような水泡ができて、徐々に水泡が大きくなり、うまく泳げなくなっていきます。水泡病は水質が悪化して硝酸塩が蓄積すると発症しやすくなります。

水泡病の治療方法
全ての水を交換しましょう。発症した個体は別の水槽に隔離してメチレンブルーで薬浴してください。

イカリムシの症状と治療方法
イカリムシは魚の体表に取り付き体液を吸い取る、細長い寄生虫です。イカリムシに寄生された魚は痒がるのが特徴で、体を水草や石、流木などにこすりつけるようになります。
導入初期以外のイカリムシは水槽外から持ち込まれた可能性が高いです。新しく魚や水草を追加すると、一緒にイカリムシかイカリムシの卵を持ち込んでしまうことがあります。
イカリムシはよほど大量に付着しない限り魚が死亡することは稀ですが、長期間ストレスにさらされた魚は、他の感染症にもかかりやすくなるので、早めに治療して下さい。

イカリムシの治療方法
イカリムシを駆除するには、メチレンブルーで薬浴させるか、ピンセットでつまみイカリムシを取り除きます。
イカリムシは卵が残っているだけでも再発するため、水槽や濾過フィルター、流木、石、水草などを掃除をして駆除しましょう。一応、メチレンブルーには物に付したり、潜んでいるイカリムシの生体・卵にも効果があるようなので、まず一回薬浴だけ試してみて下さい。

水カビ病の症状と治療方法
水カビ病は、体に白い綿のようなものが付着する病気です。水カビ病の原因は、傷口からサプロレグニアという細菌が侵入することにより発症します。魚の免疫力が落ちていたり、水が古くなり水質が悪化していると発症しやすくなります。

水カビ病の治療方法
水カビ病の治療方法は、まず発症した個体を別の水槽やバケツに隔離し、塩分濃度が10%程度になるように塩を投入します。

尾ぐされ病
尾ぐされ病は、名前に「尾」とは付きますが、尾ビレだけでなく、各ヒレが溶けていく病気で、ヒレの膜の部分から溶けるため、ヒレの見た目がギザギザになっていきます。
尾ぐされ病の原因は、水質悪化によりカナムナリス菌が増えたことが主な原因です。

尾ぐされ病の治療方法
尾ぐされ病の治療方法は、まず飼育水をすぐに全て交換してください。病気の個体は別の水槽に隔離して、グリーンFで薬浴しましょう。治療の途中で体色が黒くなることもありますが、きちんと治るので気にしないでください。

皮下線虫
体表に白い線のような寄生虫がついている病気で、寄生された場所が膨れ上がったりします。皮下線虫という寄生虫が原因です。

皮下線虫の治療方法
治療薬の効果は薄いため、ピンセットで直接取り除かないといけません。濡れたガーゼや柔いネットで優しく包んで、ピンセットで除去しましょう。皮下線虫を取り除いた患部は、細菌に感染しやすい状態なので、ヨード剤を塗って感染症を予防すると安心です。

【まとめ】
初心者でも楽しめるブラックモーリーの飼育と繁殖に是非挑戦してみて下さい。