【熱帯魚の飼い方】必要な水槽機材・水槽の立ち上げ方法 メンテナンス 水換え 飼育


熱帯魚は飼育が難しそうなイメージがありますが、実は基本さえ覚えておけば、熱帯魚の飼育は金魚などと変わらず意外と簡単です。近年、自宅で楽しめる趣味として「アクアリウム」を趣味にする方が増えています。熱帯魚は犬猫のようなアレルギーもなく、飼育できる家庭を選ばないのも大きなメリットです。
今回は熱帯魚を飼育するための基礎知識と、熱帯魚の飼育に必要な水槽やフィルター、水質調整材と言った飼育機材について詳しく紹介します。

熱帯魚とは?

熱帯魚 飼育 飼い方
アクアリウムで言うところの「熱帯魚」とは、赤道に近い熱帯から亜熱帯に生息する音帯域原産の魚のことを指し、飼育する為に26度前後に水温を保つ必要があります。

アクアリウムショップ・ペットショップで販売されている魚には海水魚も居ますが、アクアリウム的には一般的に「熱帯魚」と言えば淡水魚のことで、海水魚とは区別されています。
熱帯魚と言えば一般的には熱帯に生息する淡水魚と認識して良いでしょう。

熱帯魚飼育の魅力

熱帯魚 飼育 水槽
熱帯魚はリビングの水槽で優雅に泳ぐ綺麗な姿を楽しめる人気のペットです。
犬や猫ほど手間や飼育費用もかからず、匂いと鳴き声もなく、留守にしがちでも寂しがったりしないので、集合住宅でも気軽に飼育を楽しめます。
犬猫にアレルギー体質の人が居る家でも飼育が楽しめます。

熱帯魚飼育と言っても種類が豊富

一言で熱帯魚飼育と言っても、熱帯魚の種類や飼育スタイルは千差万別です。
小型水槽でグッピーやテトラの飼育を楽しむ人もいれば、1mを超える大きな水槽でアロワナやナマズなどの大型熱帯魚を飼育する人もいます。
水草レイアウト水槽での飼育は、水草も育てないといけないので少し難易度は高くなりますが、インテリア性を重視する人は水草で水槽内を綺麗にレイアウトしたりしますね。

ペット派

熱帯魚の飼育を始める人は、熱帯魚をペットとして迎える人が多いでしょう。熱帯魚は犬猫の様に鳴き声も出さないので、集合住宅で飼育してもご近所の迷惑になりませんし、家を留守にしても寂しがらないので不在がちな人でも心配いりません。

魚のペットは無表情なイメージがありますが、熱帯魚の中には人に良く懐く魚もおり、表情豊かで人を識別することが出来る魚もいますよ。

コレクション派

熱帯魚 飼育
色違いや柄違い、レア熱帯魚、グッピーなどを品種別にを集めるのも楽しみ方の一つです。熱帯魚には同じ種類でも色や模様が全く違う魚もおり、それらをコレクションしている人も多いですね。

色と模様が違う魚は沢山の種類が居ますが、グッピー、プラティ、ディスカス、アジアアロワナ、ポリプテルス、オスカーなどはコレクション性が高い熱帯魚として有名です。

ブリーディング派

熱帯魚の繁殖(ブリーディング)を楽しむのも楽しみ方の1つです。レアな熱帯魚やグッピーのブリーダーで年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。

熱帯飼育のデメリット

熱帯魚の飼育にはデメリットも複数あります。水を入れた水槽を扱う以上、熱帯魚飼育では無視できない問題もいくつか存在します。熱帯魚飼育のデメリットを把握してから飼育を始めましょう。

水漏れ

地震や不注意による水槽の破損、設備のトラブルによって、水槽から水が漏れてしまう可能性は必ず存在します。
火災保険や自賠責保険で対処可能なので、被害を心配して飼育を諦める必要は無いとは思いますが、賃貸住宅の2階以上だと下の階へや構造体への被害が心配です。

水槽の地震対策13種類を紹介

重量

熱帯魚の水槽は60cm水槽で約50ℓの水が入ります。水槽本体と水槽台やフィルターの重量を合わせると、90〜100kg近い重さになります。

建築基準法律で必要な床の強度は「1平米あたり180kg」で、これは1mの正方形に180kgまでの物が置ける訳ですから、60cm水槽くらいは余裕を持って設置することができます。
実際には床の強度はかなり余裕を持って作られているので、90cm水槽くらいなら大抵の家に設置できます。

カビ

水槽を置くと部屋の湿度が上がり、カビが発生し易くなります。冬は気になりませんが、元々湿度が高くなりやすい雨季や夏場は湿度計で確認して、湿度が70%を超えたら換気や除湿機で対処する必要があるかもしれません。60cm水槽1つくらいなら蓋さえしていれば、湿度にほとんど影響はないかと思います。
蓋をしないオープンアクアリウムだと水が蒸発しやすいので、湿度の上昇は気になるかもしれません。

電気代

ワットチェッカー 電気代 計算
熱帯魚飼育ではフィルターや照明、冬場はヒーターの電気代がかかります。60cm水槽の飼育設備全体だと、ヒーターを使う時期で1ヶ月に1200〜1500円程度の電気代が必要になります。
半分以上がヒーターの電気代なので、夏場なら500円くらいの料金で済むでしょう。

熱帯魚飼育にかかる電気代はいくら?計算方法を紹介

飼育が簡単な熱帯魚

水槽や飼育機材を選ぶ前に、まずは飼育したい熱帯魚を選ぶ必要があります。水槽の大きさは飼育する熱帯魚のサイズにも影響されます。下記では飼育が簡単な熱帯魚と、飼育に適した水槽サイズ、飼育できる数の目安を紹介しています。

30〜45cm水槽で飼育できる熱帯魚

ネオンテトラ、カージナルテトラ、ブラック/レッドファントムテトラ、グローライトテトラ、ラミーノーズテトラ
グッピー、プラティ、モーリー、ラミレジィ、ドワーフグラミー 、アカヒレ、ベタ
小型プレコ、コリドラス、サカサナマズ、タティア
アベニーパファー、クーリーローチ
●飼育匹数の目安:5〜10匹

綺麗で丈夫なネオンテトラなど小型のテトラやグッピー、プラティは熱帯魚飼育入門に最適です。グッピー・プラティ・モーリーは繁殖も容易で、初めて熱帯魚を飼育する初心者でもブリーディングを楽しめますよ。
中層〜表層を泳ぐテトラやプラティと、低層を泳ぐコリドラスを組み合わせるのも見栄えが良くなりおすすめです。

60cm水槽で飼育できる熱帯魚

エンゼルフィッシュ、ディスカス、セベラム、ゲオファーガス
パロットファイヤーシクリッド、ポリプテルス・セネガルス、ポリプテルス・デルヘジィ、ポリプテルス・セネガルス
バトラクスキャット、小中型プレコ
●飼育匹数の目安:3〜5匹

60cm水槽になると小型熱帯魚なら20匹ほど飼育できますし、テトラより少し大きい10〜20cmのエンゼルフィッシュやディスカス、小型ナマズや小型ポリプテルスと言った熱帯魚の飼育が楽しめるようになります。

90cm水槽で飼育できる熱帯魚

オスカー、フロントーサ、フラワーホーン、テキサスシクリッド
テトラオドン・ファハカ
セルフィンプレコ

90cm水槽は60cm水槽の3倍近い水量となり、20〜30cmの魚を2〜3匹ほど飼育することができます。
人に良く懐くペットフィッシュと呼ばれるオスカーやフラワーホーン、ファハカなどの大型熱帯魚を単独飼育するのもおすすめです。
2〜3cmの小型熱帯魚であれば30〜40匹は余裕で飼育でき、迫力のある群れの群遊を楽しめます。
他の魚と混泳(同居)出来ない、適さない熱帯魚も居るので、各熱帯魚の飼育情報を調べて下さいね。

熱帯魚飼育初心者には45〜60cm水槽がおすすめ
熱帯魚飼育の入門におすすめの水槽サイズは、適度な水量があり飼育できる魚も多い45〜60cm水槽です。
初心者は小さい水槽から熱帯魚飼育を始めるイメージがありますが、初心者こそ水量の多い60cm水槽を選らんだ方が、水質が安定しやすく濾過能力の高いフィルターが付いているので、初心者でも熱帯魚の飼育を成功させやすい。

30cm以下の水槽は設置スペースも少なくて済みますが、水量が少なく水質悪化も早いため魚に負担がかかりやすく飼育難易度が高くなります。

熱帯魚飼育に必要な道具

熱帯魚を飼育するには「水槽」「フィルター」「ヒーター」が最低限必要ですし、他にも水質調整材やバクテリア、餌、砂を用意しないといけません。

水槽

水槽
熱帯魚を飼育水槽には「ガラス水槽」「アクリル水槽」「プラスチック水槽」とがある。水槽と言えば基本的に「ガラス水槽」を指すほど最も普及している水槽で価格も安く流通数が多い。
30cm以下の水槽だとプラスチック水槽や、底面だけプラスチックの水槽もあります。

基本的に熱帯魚の飼育では「ガラス水槽」を選べば良いのですが、以下で簡単に水槽の素材による特徴を紹介します。

ガラス水槽

ガラス水槽のデメリットは、やはりガラスが割れて飛び散る可能性がある点でしょう。小さい子供のいる家庭では設置場所に注意が必要ですね。傷が付きにくく寿命が長いのもメリットです。

ガラス水槽の特徴とメリット・デメリットを紹介

アクリル水槽

アクリル水槽は大型水槽では定番の水槽です。アクリルは衝撃に強く破れにくいのが特徴。割れてもガラスのように鋭い破片があまり飛び散らないため、破れた際の安全面も高く、60cmくらいの水槽でもアクリル水槽を選ぶ人も居ます。

アクリル水槽は価格が高いのが難点で、120cm以下の水槽だと、アクリル水槽はガラス水槽に比べてかなり割高になりますが、子供のいる家庭に置くなら破れにくいアクリル水槽の方が安心です。

アクリル水槽の特徴とメリット・デメリットを紹介

プラスチック水槽

プラスチック水槽は、主に20〜30cmの小型水槽に見られます。小型水槽もガラス水槽が大半ですが、メーカーによってはプラスチック製の水槽も製造しており、見た目はガラス水槽とほとんど変わりません。
プラスチックは傷が付きやすいので、スポンジで擦ると徐々に白く濁ってきます。

プラスチック水槽と似た物に「プラケース」がありますが、プラケースは傾斜が付いていたりして、取り付けられるフィルターの種類が限られてしまうため、熱帯魚の水槽にはおすすめ出来ません。

水槽台

木製水槽台
水槽台は水槽を乗せる専用の台で、水槽専用の水槽台を使用することで、水槽の破損や荷重による台の破損と言った事故を防ぐことができます。
シューズボックスや適当な棚の上に水槽を置くと、台が歪んで水槽が割れてしまうため、水槽は必ず水槽専用の台に置きましょう。

水槽台にはインテリア性の高い「キャビネット」タイプと、フレームのみの「アングル台」があります。両方に木製台もありますね。

キャビネット

水槽台 キャビネット
キャビネットの水槽台は、台の中に外部式フィルターやバケツなどメンテナンス用品を収納できるので、水槽周りがスッキリして綺麗にまとめられます。

アングル台

水槽台 アングル台
アングル台は価格が安く、上下に複数の水槽を設置して鑑賞できるメリットがあります。若干ぐらつきがある製品に当たる事があります。

水槽台の種類と特徴・選び方を紹介

フィルター

熱帯魚の飼育で重要なのが、水を綺麗に濾過する「濾過フィルター」と呼ばれる機材です。閉鎖された環境の水槽内では、熱帯魚のフンや餌などの有機物や、有機物から有害なアンモニアが発生するため、飼育水を浄化するか濾過フィルターと呼ばれる機材が必要不可欠。

市販のフィルターには幾つかの種類があるため、用途や飼育水槽の大きさ、魚の数や大きさに応じて適切なフィルターを選びましょう。水槽セットに付属しているならそれで問題ありませんが、魚を少し多めに飼育したいなら、追加する必要があるかもしれません。

外掛け式フィルター

熱帯魚 外掛け式フィルター
外掛け式フィルターは水槽の縁に引っ掛けて使う濾過フィルターで、カートリッジを交換するだけとメンテナンスが楽ちんです。主に45cm以下の小型水槽で小型熱帯魚を飼育する場合に使用されます。

外掛け式フィルターのデメリットとして、濾過槽の容量が少なく、カートリッジを交換する度にフィルターのバクテリアが減るのが難点。
カートリッジを交換したらバクテリア剤を投入したいですね。

上部式フィルター

上部式フィルター
水槽の上に設置して使用する「上部式フィルター」は、市販のフィルターの中では最も高い濾過能力を持つフィルターと言えます。価格も安くコストパフォーマンスにも優れたフィルターですね。
60cm水槽以上の水槽では定番の濾過フィルターです。

上部式フィルターは沢山の魚を飼育する場合や、水を汚しやすい魚・大型魚を飼育する場合にもよく利用されています。
広い濾過槽に沢山のろ材を投入でき、構造的に飼育水が酸素と触れ合う機会も多いため、過密飼育をしなければエアレーションも必要ありません。

上部式フィルターのデメリットは、水槽上部を半分くらい覆ってしまうのと、Co2を逃しやすいので水草の飼育には適さない点が挙げられます。あとは水槽にフィルターが乗るのでインテリア生が少し低くなりますね。
オールガラス水槽では使用出来ない可能性があります。

投げ込み式フィルター・水中フィルター

水中フィルター
「水中フィルター」や「内部式フィルター」とは、水槽内に設置して使用するフィルターのことで、通称「ブクブク」とも呼ばれるエアーで作動するタイプや、電動の水中ポンプで作動するタイプがある。
熱帯魚を小型水槽で飼育する場合や、エアーポンプで複数のフィルターを作動させることができるため、ブリーディング水槽で使用する人にも活用されています。

上記の3タイプは30〜60cmの水槽セット(飼育セット)に付属している事が多いフィルターで、どれもシンプルな構造で初心者でも扱いやすいですね。

その他のフィルターについては下記の記事をご覧下さい。
濾過フィルターの種類と選び方を紹介

ヒーター

熱帯魚 ヒーター
ヒーターは熱帯魚飼育の必須アイテムで、水温が26℃を下回る秋・冬・春に必要になります。
熱帯魚は水温を26℃前後に保つ必要があるため、冬はもちろん、真夏以外の季節の変わり目も水槽にヒーターを入れておかないと、水温の低下で白点病など病気を発症したり、活動が低下して餌を食べない、色が薄くなるなどの症状が発生します。

夏でも急に寒くなる日があるし、エアコンの風が直接当たると夏でも水温が下がる場合もあるので、基本的には通年を通して入れておくのが安心です。水温が26℃以上なら作動しないので電気代はかかりません。

ヒーターの種類

オートヒーター

オートヒーターとは、サーモスタット内蔵で26℃など予め決められた数値に自動的に水温を維持してくれるヒーターです。

ダイヤル式サーモスタット付き

ダイヤル式のコントローラーが付いたヒーターは、水温を任意の数値に設定できる優れもの。
ディスカスなど通常の熱帯魚より高い水温を好む熱帯魚の飼育や、大型熱帯魚の幼魚の飼育、熱帯魚が病気になった場合の治療で、水温を26℃以上に上げる必要がある際に役に立ちます。

サーモスタット付きヒーターはやや高価で、価格はオートヒーターの2倍ほどになります。

ヒーターカバー

ヒーターカバーは付属しているヒーターと、付いていないヒーターがある。テトラなど中層以上を遊泳する熱帯魚の飼育では必ず必要な物ではありませんが、コリドラスやナマズ、ポリプテルスなど低層を泳ぐ熱帯魚の火傷防止に役立ちます。

ヒーターの容量・ワット数

必要なヒーターの容量・W/ワット数は水槽の水量によって決まります。必要なヒーターの容量・ワット数は寒い地域だと余分に必要になります。

30cm水槽:50〜80w/ワット
45cm水槽:80〜100w/ワット
60cm水槽:150〜200w/ワット
90cm水槽:300〜500w/ワット
120cm水槽:600〜800w/ワット

カルキ抜き・水質調整剤

熱帯魚 飼育 水質調節材 コンディショナー
水道水を熱帯魚の飼育に適した水質に変える水質調整材はコンデショナーとも呼ばれ、水道水のカルキ抜きは必ず必要なアイテムです。

カルキ抜き

カルキ抜きとは、水道水に含まれる塩素を中和する「塩素中和剤」のことで、水質調整剤やコンディショナーとも呼ばれる。
熱帯魚の飼育では、水道水に含まれる塩素を中和しないと、熱帯魚のエラや体表が荒れてしまいやがて死んでしまうので、必ずカルキ抜きで塩素を中和してください。

塩素は濾過バクテリアも殺菌してしまうので、いつまでたっても濾過が機能せず飼育環境も立ち上がりません。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

エーハイム 4in1(フォーインワン) 250ml カルキ抜き 粘膜保護 重金属無毒化 白濁除去 関東当日便
価格:413円(税込、送料別) (2021/11/3時点)

Amazonでエーハイム フォーインワン を調べる
コンディショナーには「エーハイム4in1」のような粘膜保護剤やビタミンが複合された製品もあり、熱帯魚を飼育しやすい水質を簡単に作れる優れものです。

バクテリア

濾過フィルターで水を綺麗にしているのは「バクテリア」です。ウールマットやスポンジ、活性炭はあくまで細かなゴミを絡め取る役割で、濾過層にバクテリアが居なければ熱帯魚を飼育することは不可能と言えます。

バクテリアはフンや残餌などの有機物をアンモニアに分解し、更にアンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩の順に有害物質を分解してくるます。
硝酸塩は最も毒性が低く、毎週普通に水換えしていれば、よほど過密飼育をしていない限りは、魚に悪影響が出ることはありません。

セットしたばかりの水槽にはバクテリアが居ないので、必ず市販の「濾過バクテリア材」を添加しましょう。濾過バクテリアは大抵液体状でボトルに入って売っており、使い方もカルキ抜きと同様で水槽の水量に対して適量を添加します。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

GEX サイクル 250mL 淡水・海水両用 バクテリア 熱帯魚 観賞魚 ジェックス 関東当日便
価格:1080円(税込、送料別) (2021/11/3時点)

Amazonでジェックス サイクル を調べる

大磯砂
水槽の砂はレイアウトを引き立ててくれて水槽の見栄えも良くなりますし、砂にもバクテリアが繁殖するので、水質を安定させる効果もあります。濾過能力を期待するなら通水性を確保する必要があるので、粒のサイズが3〜5mmの砂を選びましょう。

水草を植える際にも砂は必要で、最低でも4cmは砂の厚みが必要で、レイアウトを立体的に見せるために後ろに行くほど厚みを厚くする必要があります。

アマゾンソードを含む「エキノドルス」など底床の厚みがより必要な水草もあるので、その辺を考慮してやや多めに購入した方が良いでしょう。
魚メインの水槽では水草を植えないなら底面が隠れてる程度で構いませんし、掃除する手間を減らすために全く砂を入れない水槽もあります。

砂は掃除が必要

砂の中には汚れが溜まるので、水換えの際にサンドクリーナーで水と一緒にゴミを吸い出して掃除しましょう。砂にゴミが溜まると白点病など病原菌の温床になってしまいます。

水槽に必要な砂の量

●30cmキューブ水槽:厚さ1cmにつき約0.9リットル
●45×30×30cm水槽:厚さ1cmにつき約1.3リットル
●60×30×36cm水槽:厚さ1cmにつき1.8リットル
●90×45×45cm水槽:厚さ1cmにつき約4リットル
●120×45×45cm水槽:厚さ1cmにつき約5.4リットル

砂の種類

大磯砂

ピンクラムズホーン
一昔前は主流だった黒っぽい色の砂利。大磯砂は海由来の砂であり貝殻の混入などで水のPHを弱アルカリ性にし、硬度を上げるので、弱酸性の水質を好む種類の熱帯魚や水草の育成に適していない。酸により処理がされた水質に影響を与えにくい大磯砂もある。

とは言え、大抵熱帯魚は中性前後の水質で飼育が出来るので、大磯砂で飼育できない熱帯魚の方が少数派ですね。

大磯砂の粒のサイズは1mm〜5mm前後まで色々なサイズがラインナップされています。大磯砂は半永久的に使用できるため、底面フィルターでの濾材にも適しており、熱帯魚ショップでよく使用されています。

川砂・田砂

川砂 田砂 熱帯魚 クーリーローチ
川砂や田砂は粒の細かいサラサラとした砂で、低層を好むコリドラスなどに優しい。
比較的PHを上げ難く、水草の育成にも使用できる。

ソイル

ソイル
ソイルとは水草を育成するために作られた人工の砂で、土を焼き固めて作られている。現在のソイルは水草の育成以外にも、エビの飼育用や底面フィルターのろ材にも使えるタイプが販売されています。

肥料を含んだ水草の育成に適したタイプ、と「吸着系」と呼ばれる水中の硝酸塩やリン酸を吸着してくれるタイプがあります。
ソイルの多くはPHを下げて水質を軟水に調整してくれる効果があり、多くの熱帯魚や水草の飼育に適した水質を作ることができますよ。

ソイルのデメリットは段々と粒が崩れてくるため、時々水槽のリセットが必要になります。ソイルは洗うと崩れてしまうので、使用前の洗浄が不要です。

セラミックサンド

セラミックサンドの砂は製法はソイルと似ていますが、ソイルより硬質に焼き固めてあり、半永久的に使用することができます。
セラミックサンドにも種類があり、ソイルを硬質にした様な通水性の良いタイプから、中身が詰まった石の様にガチガチに硬いタイプまで様々です。
セラミックサンドは濾過能力も高いので、底面フィルターを使用する場合に適した敷砂です。

ライト/照明

オールガラス水槽
ライト・照明は熱帯魚を綺麗に見せり、水草の育成には無くてはならない機材です。規則正しく照明を点灯しないと、熱帯魚のホルモンバランスが崩れて発色が悪くなったり、病気になりやすくなります。
以前は蛍光灯が主流でしたが、現在はLEDライトが主流になっています。

LED照明は超寿命かつ省エネ、発生する熱量も少なく熱帯魚と人にも優しい照明です。特別なこだわりが無ければ水槽の照明はLEDを選択しましょう。

LEDは長寿命で約40000万時間点灯しますから、一度購入すれば5〜10年は持つのでコストパフォーマンスも高いですね。
現在のLEDは水草の飼育にも適した波長を含んだ製品が多く、大抵の水草をLED照明で育成することができますよ。

LED照明の弱点として、水槽に落として水没したり、飼育水がかかって内部に水が浸水すると簡単に壊れてしまうことが挙げられます。

水温計

水温計は水槽内の水温を把握するために必要な機材です。水温系が無いとヒーターの故障や水温の上がり過ぎに気が付くのが遅れて手遅れになる可能性が高くなるので、出来る限り水温計を取り付けましょう。数百円で購入できますし、100円均一でも販売していますよ。

エサ・餌

熱帯魚 餌
熱帯魚の餌・エサは、各種熱帯魚専用や小型熱帯魚全般に与えられる餌が販売されているので、飼育する熱帯魚に適した餌を購入して下さい。

人工飼料

人工飼料は熱帯魚で定番のエサで、基本的に人工飼料のみで大半の熱帯魚を健康的に飼育することが出来ます。
人工飼料は常温で保管ができ、病原菌や寄生虫の混入と言ったリスクもないのが魅力です。価格も安くコスパにも優れています。

人工飼料には様々な種類があり、水に浮く浮上生、水に沈む沈下生、色揚げ用や用途に応じてサイズや形のバリエーションが非常に多い。

冷凍餌

冷凍餌は素材その物を冷凍した「冷凍アカムシ」などの餌です。冷凍餌は殺菌処理された物もあり、細菌や寄生虫を持ち込むリスクが減ります。

生き餌

肉食魚の餌としてメダカや金魚などの生き餌を与える場合もあります。大きく育てたい場合に有効ですが、細菌や寄生虫が水槽に混入するリスクがあるので無理に与える必要はありません。
熱帯魚の稚魚に与えるブラインシュリンプも生き餌ですね。

乾燥餌

オキアミやエビ、アカムシ、昆虫などをフリーズドライで乾燥させた餌。時々オヤツとして栄養バランスや、餌のレパートリーに変化をつけるために与えることが多い。
クリルとも呼ばれるエビ・オキアミ類は赤い魚の色揚げ効果が期待できる。

水質測定

熱帯魚 水質測定

Processed with MOLDIV

水槽セット初期の段階はバクテリアにより濾過サイクルが機能しているか不確かなので、試験薬を使い水質の計測をした方が安心して熱帯魚を導入できます。熱帯魚の調子が悪い時も水質を測ると原因が判明することも多いですよ。

熱帯魚飼育で極力確認しておきたい水質は、PH(ペーパー)、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の4種類です。

ただし、硝酸塩が検出されていれば濾過サイクルが機能していることが確認できるので、亜硝酸塩の計測は省いても構いません。pHも水合わせさえしっかり行えば、必ずしも測る必要はないでしょう。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

テトラテスト 6in1 試験紙(淡水用)水質検査試験紙【HLS_DU】 関東当日便
価格:1346円(税込、送料別) (2021/11/3時点)

Amazonでテトラ (Tetra) テスト 6 in 1を調べる
試験紙タイプと呼ばれる試薬は、水に浸すだけで試験紙の色が変わり、飼育水の水質を確認できるので便利です。
試薬の説明書には計測した水中に含まれる物質の濃度の濃さと、安全度が記載されているので、試薬の計測結果と比較して安全な濃度か直ぐに確認できます。

熱帯水槽の立ち上げ方法

熱帯魚水槽 立ち上げ
アクアリウムでは水槽をセッティングすることを「水槽を立ち上げる」と言います。下記では水槽の立ち上げ方法を簡単に解説します。

水槽台の組み立て
まずは購入してきた水槽台を組み立てて設置場所に配置します。

水槽機材の水洗い
次に水槽・フィルターを軽く水洗いして生産過程で付着する油分やホコリなどを除去します。筆者は無視して使う事が多いですが..
砂は濁りの原因になるので、出来る限りしっかり洗っておきましょう。

水を入れて機材をセッティングする
次に洗った水槽機材を水槽台にセットし、洗った砂を敷いて塩素を中和した水を適量注水します。最初だけは水を入れてから塩素中和剤を入れても構いません。

フィルターとヒーターを説明書通りに適切にセットして電源を入れ、正常に作動しているか数分確認してください。
水温が安定したら濾過バクテリアを添加して、約1週間水を回してから、いよいよ魚を入れます。

魚を入れる
水を回したら、飼育したい熱帯魚を少数(2〜3匹)ほど投入して様子を見て下さい。バクテリアは「餌」になる魚のフンや残餌・アンモニアが無いと増えないので、まずは少数の魚を飼育してバクテリアの繁殖を促します。

水合わせ

購入してきた魚が入っている水と、水槽の水にはpH・ペーパーなどの水質の差があるので、必ず「水合わせ」と言う作業を行いましょう。水合わせには色々な方法がありますが、魚を袋のまま水面に30分ほど浮かべて水温を合わせてから、袋を開けて、水槽から水を少しずつつ加えていきます。

水の入れ方は計量スプーン大さじ一杯を毎分1杯づつ入れるのを、袋の水の量が倍になるまで繰り返します。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

点滴法で生体にやさしい 水合わせキット 関東当日便
価格:395円(税込、送料別) (2021/11/3時点)

手間がかからない方法だと、エアチューブの片方にオモリ代わりのエアストーン、片側に調節コックを付けた道具があるて便利です。

ただし、水槽より下に置かないと出来ないので水槽から出す必要があるため、気温が低い時期はヒーターで袋の水を温めないといけません。
時間をかけて水合わせするならエアレーションも必要になりますね。時間が短い場合もエアレーションはした方が良いと思います。

魚の数を増やす
次に2週間経過して白濁りや熱帯魚に異常が見られず、硝酸塩が検出されたら、徐々に魚の和を増やしていきましょう。
注意点として、魚が急に増えて水の汚れが増加してもバクテリアは急に増えないので、魚を追加して数が倍になっても、与える餌の量はいきなり増やさない様にします。

水草ならセットして水温が安定したら、直ぐにに入れても構いません。

熱帯魚水槽のメンテナンス

熱帯魚を状態良く飼育するのであれば、餌やりや水換えなどの世話やメンテナンスが必要不可欠です。

餌やり・給餌

熱帯魚の餌やりは基本的に朝と夕方、日に2回給餌すれば大丈夫です。餌の与えすぎは水質悪化や消化不良にも繋がるため、1分くらいで食べきる量を与えましょう。軽くお腹が膨らむくらいが適量で、熱帯魚が餌を食べなくなるまで与えるのはNGですよ。

水換え

熱帯魚の飼育で必ず必要なメンテナンスが水換えです。水換えの量は1週間に1回、全水量の「半分」から「3分の1」を目安に行います。飼育数が多いなら、硝酸塩の減り具合を試薬で検査して、水換えの量や頻度を調節する必要があります。

硝酸塩は水槽に投入されるエサの量によって蓄積量がが異なるので、水換え前と後を試薬で測り、毎週の水換えで硝酸塩の濃度が一定量に維持できていれば大丈夫です。

水換えをしているのに硝酸塩の濃度が段々と増えているなら、水換えする水量が少ないので、水換えの頻度や量を増やして下さい。水換えする回数を増やした方が魚への負担は少なくて済みますよ。

冬場の水換えは要注意

冬場は水道水の水温が低いので、予め水換えに使う水をヒーターで温めておくようにしましょう。冷たい水で水換えをすると熱帯魚が弱ったり、水温の低下が起因となって発病する「白点病」と呼ばれる白い斑点が現れる病気を発症しやすくなります。

水換えが必要理由

水槽の水換えをしないと、バクテリアがフンなどの有機物を分解する過程で、最終的に溜まる硝酸塩が蓄積し続けます。
水槽内の有害物質は『フン・残エサなど→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩』の順番で分解され、最終蓄積物で硝酸塩が蓄積していきます。この硝酸塩は通常の濾過サイクルではほとんど文化されないため、水換えで水槽から除去するしかないわけです。

硝酸塩自体はアンモニア・亜硝酸と比較すると同量での毒性は低く、少し溜まり過ぎたくらいで直ぐに熱帯魚が死亡することは少ないですが、一定量以上が溜まると熱帯魚の肌荒れ、拒食、が起こり病気にも感染しやすくなります。

汚い水質で長期間飼育されている熱帯魚は、病気やストレスなどにより体表の質感や口、ヒレの状態が悪くなるので観賞価値も下がってしまいますし、若い個体なのにポツポツと死んでいきます。

熱帯魚飼育では水換え・餌やりだけはサボらないで下さいね。

熱帯魚・水温・機材の状態を確認

日々確認するポイントとして、水温が適正値か、ヒーターやフィルターが正常に作動しているか、熱帯魚に異常がないかも毎日確認して下さい。
熱帯魚の状態は、明らかに白点やヒレが溶けているような分かりやすい状態の変化だけでなく、群れで泳いでいる熱帯魚から1匹だけ離れている、餌を食べない個体がいるなど、普段の動きと違う個体がいないかも確認しましょう。

基本的は病気の兆候を確認して、発症したら各種病気の対象をする事になるので、元気がない個体は早めに確認してよく観察しておくことが重要です。

なにかしら病的な症状が出たら症状を調べて、各種病気に対応する魚病薬を購入して治療して下さい。

水槽に生えるコケの種類と除去方法を紹介
まとめ
熱帯魚の飼育は給餌と水換え、水温の管理をきちんと行って居れば特に難しい事はありません。是非、熱帯魚飼育に挑戦してみて下さい。

こちらの記事もおすすめ
【貝】アクアリウムで定番の貝を紹介・コケ取り